国民健康保険料滞納世帯率が最も高い都道府県は東京都

厚生労働省が毎年発表している国民健康保険に関するデータ(※1)によると、
全国の国保加入者のうち、保険料(税)を滞納した世帯の割合は
平成25年で18.1%とされています。

※1平成24年度国民健康保険(市町村)の財政状況について(厚生労働省)


また、この報告書には都道府県別の滞納世帯数とその割合も掲載されていて、
その上位・下位それぞれ5都道府県を如何に抜粋してみました。


<国民健康保険・都道府県別滞納世帯割合上下5位>
国民健康保険都道府県別滞納世帯割合ランキング


上位と下位でほぼ明確に分かる事は、都市部の滞納者割合が圧倒的に多いという事です。


この原因を制度上の理由(※)と、ごく一般的な常識の範囲で考えると、
地方では若年層の比率低下と同時に老年人口の増加で65歳以上世帯が増加し、
年金からの特別徴収対象者が相対的に多いと予想され、
逆に都市部では、若年層の無職、或いは非正規雇用労働者の比率が高く
高齢者層の比率が低い、或いは高齢者層と同居関係にある若年層が多い事が
徴収率の低下につながっているのでは、と考えられるかと思います。

※2 国民健康保険は世帯内の被保険者全員が65歳~74歳でなければ特別徴収されない。
参考:国民健康保険税の特別徴収(年金天引き)の対象となる方について




そこで、各都道府県ごとの国民健康保険年齢別加入者数(※)を元に、
若年層(25~34歳)と高齢者層(65~74歳)が占める割合の傾向を
具体的に見てみましょう。

国民健康保険実態調査 平成25年度 (保険者票編)


先程、表に挙げた都道府県の割合は以下の通りです。

<国民健康保険・都道府県別滞納世帯割合上下5位の被保険者年齢構成割合>
国民健康保険・都道府県別滞納世帯割合上下5位の被保険者年齢構成割合


やはり都市部では加入者の若年層比率が高く、特に最下位の東京都は
他との差が明確に出るほどの数値となっています。

実際、先ほどの「国民健康保険実態調査」の平成24年度版データによると、
世帯主の年齢階級・所得階級別で以下のような収納率の差が生じている事が
指摘されています。


引用:P.32表22 国民健康保険料(税)の収納率
国民健康保険料(税)の収納率・世帯主の年齢階級別



ここでは同居比率については割愛しますが、上記の結果の通り、
都市部での滞納率の高さの理由は、少なくとも若年層の構造的な問題が
一因となっていると言えるかと思います。



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全国主要都市別 世帯年収1,000万円以上が占める割合

地域によって世帯構成や収入の状況が大幅に異なるという事は、
自分の身の周りの生活圏だけだとあまり気づかないお話かもしれません。

そこで、一つの目安として世帯年収1,000万円という比較的高い水準にある比率が、
各都市毎にどの程度存在しているのかを見てみる事にしましょう。


<都市別世帯年収1,000万円以上の割合>

※総務省統計局家計調査(家計収支編・二人以上の世帯・2014年2月のデータ)
都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯・勤労者世帯

赤枠:上位5都市
 →東京都区部、高松市、金沢市、さいたま市、静岡市
青枠:下位5都市
 →札幌市、和歌山市、堺市、那覇市、熊本市


東京都区部が1位を占めるのは分かりやすいものの、
高松市が2位というのも不思議な気がします。

静岡はお茶農家の影響でしょうか?

また、上位と下位の比率差を比較すると、17%もの開きがあるようです。
地域特性が色々と生じる生活費や年収の問題は、しっかりとその土地ごとの
事情を把握しないと十分な理解が得られない事が良くわかる興味深い結果でした。

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国民年金基金の掛け金値上がり率が一部10%超の現実

2か月ほど前に以下のような記事が日経新聞に出ていました。


国民年金基金、保険料7%上げ 新規加入4月以降

医師や弁護士、自営業者らを対象とする公的年金制度の国民年金基金は、
4月以降に新規に加入する人の保険料を平均で7%程度引き上げる。

保険料は年齢や性別で異なる。40歳男性の場合の1口目の保険料は月額1万2270円だが、
新規に加入する人の保険料は約7%引き上げられる。(抜粋)



平均で7%ですから、年齢でばらつきはあるだろうと思い、
新旧の掛け金額を用いて男女別5歳毎の保険料を比較してみました。


国民年金基金掛金新旧対照表


ここには50歳以上の分を掲載していない点は注意ですが、
若年層の保険料が二桁を超える値上がりであった事に驚きを隠せません。

保険料を値上げせざるを得なかった理由も過去の高予定利率のツケや
新規加入者の減少による財政状況の悪化であり、
それに加えてこれだけ若年層の保険料を引き上げたとなれば、
敬遠せざるを得ない理由を自ら作り出しているとしか思えません。

加入を検討している方はこのような現状を十分に理解し、
確定拠出年金や小規模企業共済等、他の諸制度との比較を
今まで以上に十分に吟味する必要があるかと思います。

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新規IPO銘柄も対象とした松井証券プレミアム空売りの実質負担額

3月26日に上場したばかりの新規IPO銘柄である
サイバーダインやDLEなどの銘柄も、上場後6営業日目にして
プレミアム空売りの対象とした松井証券の新サービスですが、
その空売り料は確認しておかねばなりません。

現時点でプレミアム空売りの対象として発表している銘柄の空売り料(1日分)は
日々の需給によって変動しており、その金額は以下のページで公表されています。

【参考】松井証券 プレミアム空売り
http://www.matsui.co.jp/service/d_margin/list.html

ここに掲載されている数字と4月1日終値、各銘柄の取引単位を用いて
年率及び年額に引き直した数字が以下の通りです。


※実質年額・年利には一日信用取引の貸株料(300万円未満は年利2%、300万円以上は無料)
 は含まれません



この制度は松井証券独自の一日信用取引口座でのみ対応していますから、
原則日計りでの決済となる為、1年に引き直すのはあまり適切ではありませんが、
仮にこの制度を用いて毎日反復継続して取引した場合は上記のような年率・年額が
諸経費として負担となる点は十分留意する必要があるかと思います。

1日のみで見れば負担割合が0.1%以下の銘柄もあるので、
それなりに戦略上利用しやすい制度ではあります。

松井証券がこれらの銘柄をどの程度調達できるのかは分かりませんが、
これまで証券会社のプロディーラーしか調達できなかったような銘柄まで
空売りの対象とされている点は、今後の相場の需給の影響も含め
利用しない人も注視する必要があるかと思います。

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ライフネット生命が医療保険や定期死亡保険料値下げ

昨年、アイリオ生命が楽天の完全子会社化となり、
定期保険や医療保険分野で値下げ攻勢を掛ける中、
他社もそれに追随するかのように新しい保険の発売や保険料の値下げが
頻繁に行われていましたが、ライフネット生命もここにきて値下げと
新型保険の投入をする決断に至ったようです。


ライフネット生命保険 主力2商品見直し
開業後初の保険料引き下げで業界最安水準の保険料へ
女性向け終身医療保険も新たに発売(2014年4月1日)

ライフネット生命プレスリリース
http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/2014/5315.html



業界最安水準との事ですから、具体的に比べてみましょう。
比較するのは定期死亡保険と医療保険です。

定期死亡保険はオリックス生命の「Bridge(ブリッジ)」、楽天生命の「ラブ」を
比較対象に選んでいます。

同じく、医療保険はメディケア生命の「メディフィットA(エース)」、
楽天生命の「スマート」を比較対象にしました。

ライフネットの資料ではまだ細かい料金設定のシミュレーションができませんが、
開示されてる範囲で比較しています。


<定期死亡保険>

ライフネット料金比較定期死亡保険

<終身医療保険(終身払い)>

ライフネット料金比較終身医療保険

※ライフネット「新じぶんへの保険(エコノミーコース)」は先進医療特約無し、
 5日以内の入院でも5日分支払い
※楽天生命「スマート」は先進医療特約付き
※メディケア生命「メディフィットA(エース)Ⅰ型」は先進医療特約(110円)を付けて計算



定期死亡保険は良く見ると女性の20歳では旧料金よりも上がっており、
50歳代の男性が他社よりも高い金額のままであるものの、
コア層とする"20から40代の子育て世代"に対しては十分に訴求力のある
料金改定になっている事が分かります。

医療保険については大幅に減額されており、
業界最低水準をはっきりと意識した価格設定となっています。

ただし、ライフネット生命はエコノミーコースだと先進医療特約が
付加されていない反面、入院1日でも5日分まで支払われる保障内容と
なっているなど、単純には比較できません。

仮に先進医療特約分を100円程度として考慮した場合は、
30,40代の男女でメディケア生命のメディフィットAに
実質的には料金で差を付けられている事になりますが、
入院時の5日最低保障をどう考えるかで変わって来る事でしょう。


いずれにしても、ネット保険は安いというイメージ戦略を打っている
ライフネット自体の料金体系がネット生保業界において実際には高い水準という
ある意味矛盾した逆転現象は、今回の価格改定によって解消されるのではと考えます。

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プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲 充)

【書籍の解説】不可能と言われていたミドリムシの大量培養に成功し、食糧問題からエネルギー問題まで解決の糸口に繋がる手法を模索する社長さんが書かれた本です。
 事業自体はミドリムシ入りのクッキーが世の中で話題になった頃合いに知ってはいましたが、元を辿れば旧ライブドアに直接出資して貰っていた経歴がある等、紆余曲折あって様々な艱難辛苦を乗り越え、少なからず各専門分野の人達に共感を得て徐々に資本関係を構築し、様々なサポートがあって倒産危機を乗り越えながら泥臭く経営してきたという想像だにしない様々なエピソードを持っている事をこの本で知りました。
 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

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