ギリシャ問題長期化は大人の都合 ドイツとフランスのとある関係性

先週はNYダウ1000ドル下げがあったにもかかわらず、

各国の相場の戻りは、


ドイツDAX30>NYダウ>英FTSE=フランスCAC40=日経平均=香港ハンセン


という並びでした。


ギリシャ問題の最大のキーマンがドイツなのになぜ最大に戻ったのか?

これは単純に、ドイツにとってはギリシャ債権の値下がりよりも、

ユーロ安による輸出企業への恩恵が大きいからです。


2006年のデータによると、

ドイツの輸出額は1,125,877百万ドルです。
輸入額は919,154百万ドルですから貿易収支は206,723百万ドルとなります。

当時のドルは115円前後でしたから、円換算すると約24兆円もの貿易黒字があったわけです。
(※EU域内貿易含む。2007年データで、EU域外貿易収支は約11兆円の黒字)


確かにPIIGS全ての債務がデフォルトに陥れば、

各国の債務保有残高が100兆円近いドイツにとっては大打撃です。

ですが、新たにユーロ紙幣を刷ってでも破綻を回避させれば、ドイツにとっては

ユーロ安による貿易黒字増加と、債権問題の解消と言う二兎を追える状況にあるわけです。


因みに、同時期のデータによるとフランスは約6兆円の貿易赤字、

イギリス(ユーロ加盟ではありませんが、同じく政権交代懸念で不安定のため)は約14兆円の赤字です。


ですから、ドイツVSギリシャの構図と言うよりは、

ドイツVSフランスという構図になってしまうのは仕方のない事です。


この為、仮にこの問題が長期化すると仮定した場合のロングショート戦略は、

ドイツ株ロング、ユーロショート、フランス&イギリス株ショート

(※イギリスもPIIGS債権保有大国というのも理由)


という感じになるかと思います。

この辺りはCFDを利用するのが一番手っ取り早いですね。



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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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