内定切りから新卒切りへ。法令逃れと会社の思惑。


未だ先の見えない不安定な景気状況の中、
就職活動をされている人達にとって、このニュースは他人事ではないだろう。

日本の企業慣習上、「新卒」とその他の扱いは天と地ほどの差がある。
にもかかわらず、一度雇い入れた新入社員を、
試用期間を理由に平然と解雇する会社が増えているそうだ。

あまりの非人道的行為に怒りを通り越し、呆れてしまう方も多いと思われるが、
なぜこのような反社会的行為を平然と行ってしまうのか。
会社側の思惑を考えてみよう。


昨年、会社の業績を理由に内定切りが多数行われた。
その影響で、行政の監視が非常に厳しく、また世論やマスコミも
注視している状況下では、発覚すれば公表されるだけに
なんとしても避けたいと考えている事だろう。


そこで考え出されたのが、試用期間中の解雇権の行使だ。


入社後3ヶ月は雇用契約上、試用期間として取り扱われている。

この期間はある程度の解雇裁量権が認められており、
何かしらの理由をつけて自主退社、或いは会社都合解雇を行うようだ。

不当解雇であれば何かしらアクションを起こすことも可能だが、
次のステップへ進む為に、あえて裁判等の動きを取れない人もいる。
社会悪を正す事よりも、自分の生活を護るには別の働き口を探さなければならないからだ。
結果、泣き寝入りとなってしまうケースも多いと想像される。


また、会社の思惑として、ある程度即戦力になる新卒社員を
確実に取りたいという下心が見え隠れする。

新卒切りに会う場合は、面接が思いの外スムーズに行き、
短期間で内定が決まったケースが多いそうだ。

つまり、履歴書や面接程度では本来の能力を判断するのは難しい
(或いは判断する能力ある人事担当がいない)為、一度入社させて働きぶりを確認し、
「使える」か「使えない」かの適応度を見てから本採用とするか、
解雇するかを決めるという事なのだろう。

これらは私の推測にすぎないわけであるが、
本当に上記理由で新卒切りを行っているなら大変嘆かわしい事である。
人一人の人生は、会社の利益を隠れ蓑にして侵してよいものではない。

唯でさえ冷え込んでいる就職戦線。
その戦場に新たに投下された新卒切りと言う名の爆弾は、
草の根も残らない荒れ果てた日本市場を一層冷え込ませ震え上がらせる
新たな火種を植えつけたと言えるだろう。



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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

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