東京都23区在住者の平成23年以降退職者の加入保険の選択(1)

ここでは全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)について
事例として取り上げたいと思います。


75歳未満の協会けんぽ加入者の方が退職する場合で、
その後、正社員採用等で会社の健康保険に加入する予定の無い人は、
以下の3通りの保険加入を選択する事になります。


 1、家族の健康保険の被扶養者

 2、協会けんぽの任意継続被保険者制度(以下任意継続)

 3、居住地区の自治体が運営する国民健康保険




この3つの制度から一番保険料が安くなる保険に
加入するわけです。


検討する順番は「1→2or3」となります。

説明が長くなるので、結論だけ先にまとめると、


 ・家族の健康保険の被扶養者をまず検討する

 ・年収の問題で被扶養者に該当しない場合、任意継続か国保を検討する

 ・どちらが得か分からない場合は区役所の国保医療年金課等に問い合わせる



これが最も手っ取り早いベター対処法です。
しかし、これだけでは実際の所、不十分な面もあります。

役所に行けば、どちらが得かという判定はして頂けます。
しかし、あくまでも退職後1年間分の保険料を試算し、
それと比較してという事になります。
(窓口によっては2年分試算してくれるかもしれませんが)

ここで問題となるのが任意継続被保険者制度は
原則2年間、任意で解約が出来ない
と言う点です。
(抜け道はあるのですがここでは控えます)

この為、2年後の保険料はいくらになるのかまで考えなければ、
最終的にどちらが得かを判定する事はできません



例えば任意継続の場合は退職時の給与ベースで計算しますので
2年間保険料がほぼ変わりませんが、
国保の場合、前年の所得をベースに保険料を算定する事になる為、
退職時期によっては大幅に上がったり下がったりするわけです。


この辺りが国保の分かりずらい所なのですが、


 <保険料納付期間> 4月~翌年3月で1周期(※)

 <保険料算定基準所得> 前年の1月~12月


 ※納付方法に変更が無ければ6月に前年所得が確定する為、4,5月の納付が無く、
  4月~翌3月までの分を6月~翌3月までに10回分割で納付する。
  参考⇒江東区 生活支援部医療保険課 資格賦課係
  3月末に退職する場合は4月から国保に加入する為、支払いは6月から。



と決められており、計算期間とそれに基づいた保険料の納付期間が
ずれている事が分かると思います。


仮に平成23年4月に退職する人の場合は、
平成22年1月~12月の所得を対象として
4月以降の保険料が決定されます。
その保険料の納付期間は平成24年3月までです。

そして新たに平成24年4月~平成25年3月までの保険料が
平成23年1月~12月の所得をベースに計算されるわけです。

この為、仮に退職後に就職せず、年金だけ受給する場合は
平成24年4月以降の国民健康保険料の方が
任意継続の保険料より安くなる場合もある
わけです。


ただ、どちらが安いかは同居人の被扶養者の数や
国民健康保険料の算定方法によって変わってきます。

結果的にどう働いてどの保険に加入すべきかは
自分で調べる他ないわけです。

その分、自分の保険料が10万単位で安く済むと思えば、
努力に対しての十分なリターンと言えるでしょう。


次回は実際に加入する時の手順や注意点です。


東京都23区在住者の平成23年以降退職者の加入保険の選択(2)へ

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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

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2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

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