スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【スポンサードリンク】

スルガ銀行で個人型確定拠出年金口座を開設した場合の損得ケースを試算してみた

個人型確定拠出年金を契約する場合、
最も気なるのがランニングコストです。

実際の所、私自身もこのランニングコストが
いくらになるのかわかりずらい面があったので、
今まで検討対象にはしていたものの、
加入に動くまでには至りませんでした。

そこで、ランニングコストが安いと言われている
スルガ銀行を例に、確定拠出年金を利用した場合の
最終的なキャッシュフローを計算してみようと思います。

スルガ銀行の場合のランニングコスト表から計算に必要な
金額を抽出します。


加入時手数料 2,300円
口座維持手数料
・掛金拠出時 月額163円
・年金受給者 月額63円(※325円)
給付事務手数料 都度420円

参考サイト:「スルガ確定拠出年金個人型プラン」手数料一覧

※残高が50万円以下となった場合



となっています。


ここでは計算を簡略化する為、
以下の条件を取る事にします。


・途中移管、脱退、払い止め、掛金変更はしない
・運用指図者には一度も該当せず受給する
・運用収益はゼロとする
・特別法人税は考慮しない
・所得控除は公的年金等控除以外考慮に入れない
・住民税の均等割等は考慮しない
・60歳以降は公的年金以外の所得は無い


<サラリーマンのケースの場合>
・65歳からの年金受取額が老齢厚生年金・基礎年金併せて180万ある
・60歳代前半の特別支給の老齢厚生年金受給権は無い

<個人事業主のケースの場合>
・65歳から老齢基礎年金を満額受給できる
・確定拠出年金、老齢基礎年金以外に年金の加入は無い




です。


また、ここでは将来的に60歳代前半の公的年金等控除が
現状の金額で維持される場合を想定する事にします。

現状の金額とは60歳から65歳までは70万円まで非課税、
65歳以上が120万円まで非課税という金額です。

詳細:タックスアンサーNo.1600 公的年金等の課税関係


それでは実際のケース分けを行ってみましょう。
今日はサラリーマンのケースについてです。
(個人事業主のケースは後日行います。)


※受給方法や細かい規則等は省いて単純化して計算しますので
 実際の金額とは誤差が生じます。

※ 試算の条件にある「拠出時の課税総所得金額」には、
  確定拠出年金拠出による小規模企業共済等掛金控除分が含まれておりません。





【サラリーマン加入者 ケースA】

年齢:30歳
拠出期間:30年
受給期間:20年
拠出額:月1万円
受給方法:年1回払い
拠出時の課税総所得金額:195万円



拠出総額:1万円×12か月×30年=360万円
拠出時の各種手数料:
 ・加入時(維持):2,300円
 ・拠出時(維持):163円×12か月×30年=58,680円

年金原資:360万円-60,980円=3,539,020円

受給時の各種手数料:
 ・受給時(維持):63円×12か月×17年+325円×12か月×3年=24,552円
 ・給付事務手数料:420円×20年=8,400円

(拠出・受給時手数料総額:93,932円)

受給年金年額:(3,539,020円-32,952円)÷20年≒175,300円



税還付効果:1万円×12か月×15%×30年=54万円

給付時課税額:
 ・60~64歳時:175,300円-700,000円=0
 ・65~79歳時:175,300円×15%×15年=394,425円


還付課税差額:54万-394,425円=145,575円

手取り残高総額:145,575円-93,932円=51,643円


つまり税還付効果から将来受給時の税負担、拠出から受給までの手数料総額を差し引いた
残りの金額が51,643円であり、結果的にその分だけ得をした事になります。
上記の例ではそこまで所得控除の効果が得られない事がわかりました。

しかし、マイナスになるわけではなさそうです。
自分で低利の定期預金に預け入れるよりは、
口座内で元本確保型商品の運用を選択したとしても
そこまで不利とは言えないようです


ただし、途中で拠出を止めたり、会社を辞めて移管手数料が発生したり、
給付頻度を年1回ではなく複数回にするだけで途端に手数料が増えて
マイナスになる可能性もあるのでその点は注意しなくてはなりません。




【サラリーマン加入者 ケースB】

年齢:30歳
拠出期間:30年
受給期間: 5年
拠出額:月1万円
受給方法:年1回払い
拠出時の課税総所得金額:195万円




拠出総額:1万円×12か月×30年=360万円
拠出時の各種手数料:
 ・加入時(維持):2,300円
 ・拠出時(維持):163円×12か月×30年=58,680円

年金原資:360万円-60,980円=3,539,020円

受給時の各種手数料:
 ・受給時(維持):63円×12か月×5年=3,780円
 ・給付事務手数料:420円×5年=2,100円

(拠出・受給時手数料総額:66,860円)

受給年金年額:(3,539,020円-5,880円)÷5年≒706,600円



税還付効果:1万円×12か月×15%×30年=54万円

給付時課税額:
 ・60~64歳時:(706,600円-700,000円)×15%×5年=4,950円


還付課税差額:54万-4,950円=535,050円

手取り残高総額:535,050円-66,860円=468,190円


つまり税還付効果から将来受給時の税負担、拠出から受給までの手数料総額を差し引いた
残りの金額が468,190円であり、結果的にその分だけ得をした事になります。
この位であれば所得税の還付効果はあったと見てよさそうです。

それでは試しに高額所得者のケースを見てみましょう。



【サラリーマン加入者 ケースC】

年齢:30歳
拠出期間:30年
受給期間: 5年
拠出額:月1万円
受給方法:年1回払い
拠出時の課税総所得金額:2,000万円





※(ケースBと同様の為省略)


受給年金年額:(3,539,020円-5,880円)÷5年≒706,600円


税還付効果:1万円×12か月×50%×30年=180万円

給付時課税額:
 ・60~64歳時:(706,600円-700,000円)×15%×5年=4,950円


還付課税差額:180万-4,950円=1,795,050円

手取り残高総額:1,795,050円-66,860円=1,728,190円


流石に高額所得者の還付効果は大きいですね。
これだけ収入のある方は、逆にこういった制度をどんどん利用しないといけませんね。






以上のように、私の試算上では所得控除と税金・手数料との間においては
不利益を被ることなく運用する事は可能なようです。

当然、途中で運用指図者になったり、給付回数を引き上げたり、
特別法人税が課税されるようになったりすれば分かりませんので
その点は注意が必要です





次回は個人事業主の場合です。





関連記事

【スポンサードリンク】

コメントの投稿

非公開コメント

大変参考になりました。個人事業主(Dr)の回も期待してます。

No title

モティ様

コメントいただきありがとうございます。

個人事業主については、
週明け頃に掲載予定です。

またお越しいただければ幸いです。
記事内検索フォーム
プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

最新記事
月別アーカイブ
最近読んだお勧め本

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲 充)

【書籍の解説】不可能と言われていたミドリムシの大量培養に成功し、食糧問題からエネルギー問題まで解決の糸口に繋がる手法を模索する社長さんが書かれた本です。
 事業自体はミドリムシ入りのクッキーが世の中で話題になった頃合いに知ってはいましたが、元を辿れば旧ライブドアに直接出資して貰っていた経歴がある等、紆余曲折あって様々な艱難辛苦を乗り越え、少なからず各専門分野の人達に共感を得て徐々に資本関係を構築し、様々なサポートがあって倒産危機を乗り越えながら泥臭く経営してきたという想像だにしない様々なエピソードを持っている事をこの本で知りました。
 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

アクセスカウンター
09/2/11~
twitter
RSSリンクの表示
リンク
相互リンク随時募集中!
カテゴリ
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。