私の株日記(4)~魔の日経7000円時代・・・そして~ <最終話>

初めのお話はこちら→「私の株日記(1) ~興味を持った切っ掛けを振り返る~」
前話はこちら→「私の株日記(3)~長期保有から短期トレードへの安易な方針転換~ 」


年明け後の約2か月間は、卒論の提出やその後の雑務で色々と忙しい時期でした。

一旦投資から離れた事で冷静になれたのもあると思いますが、
3月になって日経平均が7000円台に突入した時も、
ある意味他人事のような感覚でいました。

(その時、あまり指数に左右されない株を追っかけていた事も要因としてあります)

ただ、世間の反応は異なります。
バブル崩壊後の最安値を連日更新し続け、
7000円台に突入した時は日本崩壊へのカウントダウンが始まったと、
マスコミや新聞では盛んに叫ばれていた時期でした。

そんな中でもチャンスを伺い、情熱とモチベーションだけは
かろうじて保っていた所、市場に対して最後の審判が下されます。



時は2003年5月17日、りそな銀行への公的資金注入決定です



このニュースを最初に見たとき、私は「一時国有化」との認識でした。
つまり、一旦上場廃止になるものだと思っていたのです。

しかし明けて翌週、5月19日の株価の反応は前日比10円安の48円であり、
確かに下がっているもののそこまでの反応ではありません。

この時は100%減資と99%減資の違いや、
優先株発行による希薄化等の判断をする知識がまだなかったので
市場で何が起きているのかあまり理解していませんでした。

そして、それから数日してりそな銀行株を筆頭に、
株価が猛烈な上昇を始めます


「どうやら銀行の破たん懸念は無くなったという事らしい。
 なら、金融不安でここまで売り込まれた日本株の復活も近いかもしれない。

 今が絶好のチャンスじゃないか!


ここから先は無我夢中で売買を繰り返しました。
何せ、買えば騰がるのですから取りあえず出遅れ株を買っていけば儲かるのです。

ただ、2002年のトヨタ自動車の経験が自分の意識下に色濃く残っており
いつかまた株価は下落するかもしれないという根拠なき不安感の中、
一つの銘柄を長く持ち続けるのはとても難しかったのを覚えています。



この年はそれまでの損失分を取り戻すだけでなく、
最終的には大きく利益を伸ばすことができました。

日経平均は最安値7603円から年末10676円まで上昇


市場の勢いというものを味方にする事がどれだけ大切か、
今更ながら痛感しています。


さて、株の有名な格言には、こういう言葉があります。

「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく

というものです。


私が体験したここ10年の流れを当てはめれば、


2000年から続いた長期下落トレンドの中、
日本崩壊のシナリオが描かれた2003年5月までには多くの人間が悲観し、
公的資金注入という今後の展開が大きく変更されるであろう事象が生じる事で
日本の先行きに対して悲観論も楽観論も入り乱れる懐疑のまなざしの中、
株価の上昇と景気回復とともに徐々に楽観的見方が広まり、
その株価や不動産の上昇による巨額の含み益に幸福感を感じながら、
サブプライムショックとリーマンショックが発生したことで、
その幸福感が泡と消え、すべてが絶望へと変わる。


というまとめ方ができると思います。


まさに、泡と消えた夢と希望。
その絶望の淵で掴んだものは果たしてなんだったのか。
それを活かすも殺すも自分次第...という事なのでしょう。


人間は失敗から学ぶことで成長できる、と人は言います。

もしかしたら私が掴んだものは、
お金以上に大切な何かだったのかもしれませんね。


おしまい



4話に渡ってお付き合い下さり、
誠にありがとうございます。

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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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