家電量販店の期末ポイント残高を試算する(例:ビックカメラ)

家電量販店のポイントって残高の総額がどうなってるのか気になったりしませんか?
私も凄い気になっていたのですが、会計処理がどう行われているのか
あまり詳しく知らなかったのもあり、あまり積極的に調べようとは思いませんでした。

ただ、最近は国際会計基準(IFRS)の導入等の話の中で
家電量販店等のポイント残高に対しての影響度等の記事を見るに、
ある程度認識しておいた方が良いのかという考えに至ったので
実際に計算してみることにしました。


<ポイント引当金という勘定科目>


家電量販店の多くで採用されているポイント引当金のルールは、
下記リンク先サイトによると、

「期末ポイント残高×過去の行使確率×原価率=ポイント引当金」


となっているようです。

もちろん期中に新たに発生したポイントや、
それまでに未使用で計上されているポイントもありますから、
そのバランスをポイント引当金繰入として毎期調整し、
バランスシートにはポイント引当金として負債計上されているようです。

※消費者が大好きな「ポイント」がなくなる!?航空会社や家電量販店が受ける
 IFRSの意外な余波(ダイヤモンドオンライン)
http://diamond.jp/articles/-/9183



ここで言う過去の行使確率は本来数年単位で計算するようですが、
面倒なので1年のみで行います。

また、期中の対売上高ポイント付与率が判明していないので
その辺りも片手落ちです。

ですから、この計算結果の正確性は一切保証できませんし、
勘違いで計算ミスをしていてもこちらでは責任は持てません。


細かい話は置いておいて、
大まかにこうなってるんだ、という一般的解釈程度で
ご覧頂けると助かります(^^;


それでは実際に計算してみましょう。



<調査対象会社・時期>
「ビックカメラの平成22年8月期決算内容より」
http://www.biccamera.co.jp/ir/news/pdf2010/20101014_1news.pdf

<前提条件>
売上高に対して平均10%のポイントが付与されたと仮定
期末ポイント残高に対する翌期の消化率を、
販管費に計上された期中ポイント消化額(ポイント販促費)
と前期末ポイント引当金、期中の売上高(ポイント販促費分を引く)に対する
ポイント付与額から逆算する。

※期中の売上高からポイント販促費分を差し引くのは、
 ポイントでの売り上げにはポイントが付与されない為

※金額の単位は全て百万円



期中ポイント発生額:(売上高608,274-ポイント販促費44,300)×10%≒56,397

前期末ポイント残高をY、
期末ポイント残高消化率をZとおくと、

Y×原価率×Z=ポイント引当金13,437・・・A

期末ポイント残高消化率=期中ポイント使用率と置くと、

Z=ポイント販促費44,300÷(Y+期中ポイント発生額56,397)・・・B


平成21年8月の原価率は、

 売上原価446,877÷売上高589,177=75.8%(原価率)


なので、上記式A、Bより原価率を代入しY、Zの値を求めると、


Y≒37,622(前期末ポイント残高)

Z≒47.1%(期末ポイント残高消化率)



となりました。


前期末のポイント残高は37,622百万円
期末ポイント残高消化率は47.1%という結果でした。

仮に平成22年8月期末に当てはめると、
(原価率は平成22年の物を使用)

14,128÷47.1%÷75.3%=39,835百万円

となりました。

約400億円のポイント残高に対して、
引当金が約140億円

これが多いか少ないかは未使用で戻入となるポイント分も
加味しなければいけませんので、正直な所分からない所でしょうね。

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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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