医療費控除は10万円以上払っていないと受けられないの?(3)

2、医療費控除の対象となる医療費

昨晩は医療費控除を受ける対象者についてご説明しました。
本日は医療費控除の対象となる対象科目についてです。

医療費に相当するものですから治療に掛かった費用は殆どの場合認められます。
その他細かい細目については国税庁のタックスアンサーN0.1122で調べて頂くことにし、
当ブログではその内容でも特に判断の難しい3番目の項目について書く事に致します。

第三項にはこう書かれています。
「3 病院、診療所、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、指定介護老人福祉施設、指定地域密着型介護老人福祉施設又は助産所へ収容されるための人的役務の提供の対価 」


さらっと見ただけでは何の事だか全く分かりません。
ですが、「収容される」、「人的役務の提供」「対価」という単語が分かれば良さそうだと言うのは、
なんとなく気づかれたかと思います。

これらは簡単に言ってしまえば、病院等に行く交通費が医療費控除の対象になりますよという事なんです。
最初からそう書けばいいじゃないかと、誰でも思いますよね。
でも交通費とはいえ、
「遠いし面倒だからタクシーに乗っていこう」とか、
「担当のお医者さんが別の遠い病院に移ったから、新幹線や特急のグリーン車でのんびり病院に行こう」
といった、緊急性の薄い状況で常識範囲外の交通手段で掛かった経費は認めてくれません。
ではどういったケースで医療費控除の対象となる経費として認めてくれるのか?

1、急激に苦しくなった・或いは動けないような怪我をした。救急車を呼んでたらい回しにされるより、
  タクシーで掛かり付けの病院へ行ったほうが早い!
   →緊急性が高く、また一般的な支出を超えない範囲においては認められます。
    (かかりつけの医者がタクシーで数万単位掛かるような場所にあるならば全額は難しいかも?)
2、難病で近くに処置できる医者がおらず、仕方なく新幹線で担当医師のいる病院へ向かった。
   →緊急性があれば全額、緊急性がなくても適切な処置を受けるための交通費ですから、
    税務署次第ではかなりの部分が経費として認められるかもしれません。
3、足が悪いなど一人では病院に行けない障害がある、或いは未就学者など一人では行動するのに不十分な者の付き添い人の交通費
   →緊急性はありませんが、付添い人がいなければ病院に行けない可能性が高い為、
    付添い人の交通費も経費として認められます。
4、病院までの道程で駅又はバス停など公共交通機関が近場にない病院へ行く場合のタクシー代
   →緊急性はありませんが、タクシーを使わないとならないほどの距離に位置しているならば
    経費として認められます。

などが挙げられます。
ちなみに、タクシーで高速を使った場合、交通費として高速代も認められます。

私も夜間スズメバチに差されてタクシー割増料金で病院に駆け込んだことがあります。
かなり昔でこういった制度があるとは知らなかった為、今考えると勿体無いことをしました。
皆さんも是非タクシーで病院に駆け込んだときはレシートをもらっておきましょう。
医療費控除は領収書が無いと控除対象としてくれませんので。



今日は少し砕け口調で書いてみました。
ただでさえ難しい法律用語、税務用語ですから、
せめて分かりやすくお伝えしようと思い、このような形となりました。
それでは次回もお暇があればご覧頂ければと思います。



【ブログ内関連記事】↓
医療費控除は10万円以上払っていないと受けられないの?(1)
医療費控除は10万円以上払っていないと受けられないの?(2)

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 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

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2009年9月AFP登録
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