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ライフネット生命 野村主幹事で来年3月にIPOという噂話と、気の早い公開価格考察

【注意】あくまでも来年3月に本当に上場した場合の妄想話です。


ツイッター上で、ライフネット生命が野村証券を主幹事として来年の2012年3月に
IPO(新規株式公開)を行うという噂話が流れてきました。


ライフネット上場の噂は今年の7月にロイターが報じているように、
既に水面下では2012年前半になるだろうという話が報じられていました。


「ライフネット生命がIPOを計画、12年前半にもマザーズ上場へ」(ロイター)
URL:http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-22152520110712



さて、ここで気になるのが

・現在の株主は誰なのか?
・株価はいくらくらいになるのか?


の2点だと思います。




直近では4大生保の一つ、第一生命が東証へ株式上場を果たした事は記憶に新しい所です。
私のブログでも以前、その点について触れましたので参考に挙げておくとして、


参考:第一生命保険 株式会社化 割当株式等の選択と課税関係について
URL:http://fpdiary.blog23.fc2.com/blog-entry-69.html



第一生命のケースと根本的に異なるのは、
ライフネット生命は元々「株式会社」であり、第一生命は「相互会社」であった
という事です。


相互会社の場合、全保険契約者が会社の社員として規定されていますので、
共同出資者として上場時、保険会社への貢献度を参考に株式の割り当てが行われました。

しかし、ライフネット生命の場合は元々株式会社ですから、
設立時に出資した人が当然いるわけです。


ライフネット生命のHPから「会社概要」を見ると、
現在の株式構成比率は以下のようになっています。


<ライフネット生命株主構成比率一覧>

  1. マネックスグループ株式会社 18.54%

  2. あすかDBJ投資事業有限責任組合 18.54%

  3. 三井物産株式会社 14.24%

  4. 株式会社新生銀行 9.64%

  5. 株式会社セブン・フィナンシャルサービス 9.64%

  6. Farallon Capital Management, L.L.C. 4.94%

  7. 資産管理サービス信託銀行株式会社 4.94%

  8. 株式会社朝日ネット 4.94%

  9. 株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ 4.94%

  10. 株式会社リクルート 3.71%

  11. 株式会社東京大学エッジキャピタル 1.98%

  12. 三菱UFJキャピタル株式会社 1.48%

  13. 株式会社ジャフコ 0.50%

  14. りそなキャピタル株式会社 0.50%

  15. ngi group株式会社 0.50%

  16. 株式会社アドバンスクリエイト 0.50%

  17. SMBCベンチャーキャピタル株式会社 0.30%

  18. 大和企業投資株式会社 0.20%




以上のような構成となっています。


新規公開時の株式割り当てには、
新たに株式を発行する「公募株式」と、
既存株主が保有する株式を売り出す「売出株式
の2つが充てられます。(※)

仮に本当に上場する事になるならば、公募分がライフネット生命側から新株として、
売出分が上記既存株主から拠出される事になりますので、
第一生命のように、既存の保険契約者が株式の割り当てを受けるようなことは
無いものと思われます。


上記以外にも需要動向を勘案し、主幹事証券が大株主から借り受けた株券の売り出しを行う
 「オーバーアロットメント」という制度がありますが、ここでは割愛します。





さて、次に株価予想についてです。

ライフネット生命が2011年7月28日に開示している決算公告資料を見てみましょう。


「ライフネット生命保険 2011 年度第 1 四半期業績のお知らせ」
URL:http://www.lifenet-seimei.co.jp/shared/pdf/LIFENET_disclosure_2011Q1.pdf


これによると、会社のデータは以下の通りです。


保険契約件数:76,296件
保険契約金額:773,447百万
四半期経常収益:812百万
四半期経常費用:851百万
四半期経常利益:△39百万
四半期純利益:△40百万

総資産:10,554百万
純資産:9,271百万

発行済み株式総数:33,717株
1株当たり純資産:274,377円




単純に純資産のみで会社の価値を考えた場合、
一株当たりの株価は少なくとも274,377円程度はあるという事になります。


しかし、それでは会社を今解散させた場合どの程度の資産が残るか?
という判断基準でしかなく、通常業務から生み出している収益や、
事業種類ごとの特殊性を無視している事になります。


そこで、取引相場のない非上場株式の価値判断には、
株主構成割合や会社の規模に応じて、

・類似業種比準価額
・純資産価額
・配当還元価額


のいずれか、或いは併用で行われる事になっています。

ただし、上記はあくまでも相続税や贈与税の計算時
その資産価値を判定する時に用いられる判断方法です。



新規上場時の価値判断については、
類似業種比準価額方式と同様、「類似会社比準価格算定方式(※)」という手法が
用いられる事になります。


※「類似会社比準価格算定方式(野村証券・証券用語解説集)」
URL:http://www.nomura.co.jp/terms/japan/ru/ruijikai.html


何をするかを一言でまとめてしまえば、
上場している同業他社と比べて適正な価格を出そうという
ただそれだけの事だったりします。


具体的には上記用語解説集にあるように、

類似会社の収益力。純資産を勘案し、上場会社の中から、業種、業態、業績及び成長性、
規模等の類似する会社を2社以上選定すること


となります。


では、同業他社の上場企業を探してみましょう。



現在上場している保険会社で生命保険の取り扱いがメインの会社は3社あります。
それぞれの財務と株式指標を抜き出してみましょう。


※2011年度第1四半期の決算数字です。




以上のようになりました。

こう並べてみると、規模の違いを肌で感じると思います。


しかし、ライフネットの決算資料を見ると直近で月に4,000件以上のペースで
契約件数を伸ばしており
、成長性は他の会社に比べると大きいという事が伺えると思います。
また、基礎利益もプラス転換し、事業費の拡大も一時的に止まっている為、
少なくとも上場直前までには事業が黒字転換か
それに近い数字に落ち着いている可能性はあります。



以上の事から、上記条件をもう一度おさらいしてみましょう。


「業種」保険業
「業態」主にインターネットによる集客(代理店含む)
「業績」現在は赤字(近いうちに黒字化)
「成長性」経常収益が前年四半期比2.6倍、保有契約件数が2.4倍

「類似会社の収益力」PER(株価収益率)ベースなら13.3~20.4倍
「純資産」PBR(株価純資産倍率)ベースなら0.78~1.75



となりました。


現状では黒字化していませんから収益率ベースでの評価は難しいようです。
逆に純資産倍率による評価であれば、業態が主にインターネットを主とする
保険募集を行っておりますので、上記3社の中ではソニーファイナンシャルHDが
近い業態として該当するものと思われます。

ちなみにソニーファイナンシャルHDは他に銀行業や損害保険業も取り扱っていますが、
連結事業の90%は生命保険業による売り上げですから同様に取り扱っても問題無いと思います。


ではソニーF・HDのPBRである1.75倍をそのまま用いた場合、
予測される株価はいくらでしょうか?

ライフネット生命の1株当たり純資産は274,377円でしたから、


274,377円×1.75≒480,160円


となりました。


ちなみ、現在東証の方針として1単元を100株、
1単元当たりの取引額が50万円未満になるよう指針が出されています。

また、直近の上場会社の傾向を見ると、
1単元が100株単位で公募時の仮条件が30万円未満になるように
上場直前に分割する事で調整している流れがありますので、
同様の対応を取ったとしましょう。


それでは試算してみましょう。
分割割合は1:200を想定します。


発行済み株式総数 33,717株×200=6,743,400株
一株当たりの純資産 274,377÷200≒1,371.885円

PBRベースの仮条件 1,371.885×1.75≒2,401円


となりました。

ただし、これは成長性と黒字化した場合の収益率を全く加味していません。

そこで、公開されている過去の決算数字を用いて、
収益の伸びを試算してみましょう。

2011年度中間以降の伸び率には、
2010年度・第1四半期から2011年度・第1四半期までの
各四半期の伸び率を平均した数字をそのまま当てはめています。





となりました。


2012年度通期予想ベースであれば、一株当たり利益が以下のように計算されます。


636百万÷6,743,400株=94.3円


そして、同業他社のPER用いた場合の株価は、


94.3×13.3=1,254円
94.3×20.4=1,924円


となりました。



以上から、上場時の公開価格の予想は以下のようになります。



PERベースの仮条件予想 1,254~1,924円
PBRベースの仮条件予想 1,372~2,401円(※下限はPBR1倍)

200分割した場合の株価です



仮条件は通常割り引いて決定されますので、
上記範囲の平均値である1,738円から1割引いて、
1,560円辺りを予想しておく事にします。


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基本的に個別株は買わないと決めている人間にも、とても気になる記事をありがとうございました!

Re: タイトルなし

>>虫とりさん

コメントありがとうございます。
今日TL上で金融関係者の間で結構な話題になってましたので、
ネタに食いついてしまいました(笑

今後の業績推移等は完全な憶測ですが、
参考になれば幸いです。
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プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

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