東証上場銘柄の市場区分・時価総額別上場廃止率

→「過去10年間の東証上場企業における上場廃止理由内訳と廃止率
→「ネガティブな理由で上場廃止した東証上場銘柄における市場区分別傾向分析

の続きとなります。


昨日対象として挙げた、ネガティブ理由に該当する上場廃止111銘柄のうち、
上場廃止1年前の属する月の最終株価と発行済み株式総数について
調べることが出来た89銘柄を元に、時価総額別上場廃止率を算出してみました。

まずは、時価総額を一定のカテゴリーに分け、
そのカテゴリーの全体に占める割合と、
平均時価総額を表にしてみました。


【時価総額別銘柄数,割合,平均時価総額】
時価総額別銘柄数,割合,平均時価総額


結果、50億円未満の時価総額銘柄で約半数を占める事がわかりました。
また、上場廃止1年前にもかかわらず、1000億円以上の銘柄でも7銘柄が
該当する事が分かりました。(例:JAL、西武鉄道、ライブドア等)



次に、2012年2月23日現在の東証市場に上場する銘柄に関してスクリーニングを行い、
各上場区分・時価総額帯毎の銘柄数を計算し、各時価総額帯の廃止率を
計算した結果が以下の表となります。



【時価総額別上場廃止率】
時価総額別上場廃止率

10億円未満の上場廃止率が非常に高い結果となりました。

10億円未満のネガティブな上場廃止理由を挙げると、

 ・時価総額理由(上場維持最低基準を下回っている)
 ・民事再生、破産、事業の停止(業績不振)
 ・虚偽記載や公益投資者保護(コンプライアンス上の問題)


等が該当していました。

上場廃止リスクが相当程度時価総額に反映された結果、
と言えるかもしれません。

これは、全体の傾向からも見て取れます。
(時価総額が上がるほど、上場廃止率が下がっている)



更に、銘柄数が少なく参考程度ですが、
市場区分別の時価総額別上場廃止率も計算してみました。


【市場区分別・時価総額別上場廃止率】
時価総額別上場廃止

マザーズや東証2部は対象銘柄が少ない事もあり、
時価総額順に廃止リスクがあるとは言えないようです。

逆に、東証1部は全体と同様の傾向がみられました。


今日の検証はここまでとなります。

関連記事

【スポンサードリンク】

コメントの投稿

非公開コメント

記事内検索フォーム
プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

最新記事
月別アーカイブ
最近読んだお勧め本

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲 充)

【書籍の解説】不可能と言われていたミドリムシの大量培養に成功し、食糧問題からエネルギー問題まで解決の糸口に繋がる手法を模索する社長さんが書かれた本です。
 事業自体はミドリムシ入りのクッキーが世の中で話題になった頃合いに知ってはいましたが、元を辿れば旧ライブドアに直接出資して貰っていた経歴がある等、紆余曲折あって様々な艱難辛苦を乗り越え、少なからず各専門分野の人達に共感を得て徐々に資本関係を構築し、様々なサポートがあって倒産危機を乗り越えながら泥臭く経営してきたという想像だにしない様々なエピソードを持っている事をこの本で知りました。
 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

アクセスカウンター
09/2/11~
twitter
RSSリンクの表示
リンク
相互リンク随時募集中!
カテゴリ
QRコード
QR