スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【スポンサードリンク】

家計のスケールメリットを考える(等価世帯人員の考え方)

世間ではよくスケールメリットという言葉が頻繁に使われます。
意味としてはスケール(規模)メリット(利益)ですね。

例えばマクドナルドや吉野家など、店舗数をとにかく増やして売り上げを伸ばし、
生産工場の大規模化や大量仕入れによるコスト削減を狙うのが特に有名です。

そんなスケールメリットですが、
家計にも同じようなことが言えます


例えば一人暮らしするよりも二人で暮らしていた方が
水道光熱費の基本料金や住居費等、固定費部分の負担が折半できます。
また、食費も二人分を同時に作れば割安になる事が多いというのは
実感して頂けるかと思います。

では、実際に世帯の人数が1人変わると
負担はどのように変化するのでしょうか?

下記データから見てみましょう。


総務省統計局:家計調査報告(家計収支編 平成23年)
「1世帯当たり1か月間の収入と支出(世帯人員・世帯主の年齢階級別/総世帯・勤労者世帯)」
URL:http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000012687972(エクセル)


リンク先データから世帯人員別の消費支出を抜き出し、
それぞれ比較してみる事にします。


【世帯人員別消費支出関係表】
世帯人員別消費支出関係表


世帯人員1人を基準として、
対1人との倍率・割合を計算してみました。


更に、上記データから世帯人員別の消費支出と、
一人あたりの金額を抜き出して併記したグラフが以下の通りです。


【世帯人員別消費支出総額と一人あたり負担額】
世帯人員別消費支出総額と一人あたり負担額
※ 左の数字が消費支出、右が一人あたりの金額


世帯人数が増えるごとに、一人あたりの負担額が減少
している事が分かります。

つまり、世帯人員のスケールを大規模化すれば、
その分家計はメリットが受けられると言える可能性が高まりました。


しかし、ここで少し疑問点が...

下記の各世帯人員別世帯主の年齢構成と持ち家率表をみて下さい。


【各世帯人員別世帯主の年齢構成と持ち家率表】
各世帯人員別世帯主の年齢構成と持ち家率表


世帯が2人の場合のみ、世帯年齢が65歳と、他の世帯に比べて高い比率が出ています。
また、世帯人員1人の家賃負担率が他の世帯と比べて高く、
6人の場合は持ち家率が9割を超えているなど、データの不均衡が発生しています。

そこで最も公平性が取れ、スケールメリットが量りやすい消費支出として、
各項目の中から「食料」の部分だけ抜き出して再度表を作成してみました。


【各世帯人員別世帯主の食糧費率(表)】
各世帯人員別世帯主の食糧費率(表)

【各世帯人員別世帯主の食糧費率(グラフ)】
各世帯人員別世帯主の食糧費率(グラフ)
※ 左の数字が食糧費、右が一人あたりの金額


先程よりも世帯人数5人以上の減少カーブが緩やかになりましたが、
概ね、家計のスケールメリットは存在すると言えそうです



【おまけ】

ちなみに、消費支出とは異なるものの、
世帯間格差を計測するジニ係数算出時に利用される指数として
OECD(経済協力開発機構)で採用されている「等価可処分所得
という指標があります。

この「等価可処分所得」を計算する時に
世帯人員による影響を調整する考えとして利用されているのが
等価世帯人員(世帯人員の平方根)」です。

そして、等価世帯人員を計算すると以下のような倍率が出てきます。


1人 = √1 = 1.000
2人 = √2 = 1.414
3人 = √3 = 1.732
4人 = √4 = 2.000
5人 = √5 = 2.236
6人 = √6 = 2.449



この数字を食糧費の対1人あたりの倍率と比べてみると、
ほぼ同水準で推移している事が分かると思います。

この為、家計のスケールメリットを計算する場合、
概ね、「一人あたりの水準×世帯人数の平方根」と覚えておけば
直ぐに全体の支出水準が出せると思います。


おわり
関連記事

【スポンサードリンク】

コメントの投稿

非公開コメント

記事内検索フォーム
プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

最新記事
月別アーカイブ
最近読んだお勧め本

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲 充)

【書籍の解説】不可能と言われていたミドリムシの大量培養に成功し、食糧問題からエネルギー問題まで解決の糸口に繋がる手法を模索する社長さんが書かれた本です。
 事業自体はミドリムシ入りのクッキーが世の中で話題になった頃合いに知ってはいましたが、元を辿れば旧ライブドアに直接出資して貰っていた経歴がある等、紆余曲折あって様々な艱難辛苦を乗り越え、少なからず各専門分野の人達に共感を得て徐々に資本関係を構築し、様々なサポートがあって倒産危機を乗り越えながら泥臭く経営してきたという想像だにしない様々なエピソードを持っている事をこの本で知りました。
 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

アクセスカウンター
09/2/11~
twitter
RSSリンクの表示
リンク
相互リンク随時募集中!
カテゴリ
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。