ネット証券の貸株金利で株価の先行きを見通せるのか具体的に検証する

貸株金利が株価の先行きを決定していると仮定するならば、
金利が上昇(貸株の需要が増加)した時は将来の株価が下落する事が想定され、
逆に金利が低下(貸株の需要が減少)する時は売り圧力が無くなり、
反転する可能性を示唆している、と言える可能性があります。


そこで、

・金利が上昇した後、株価が下落したか

・金利が下落した後、株価が上昇したか



について、対象期間中に貸株金利が2%以上提示された銘柄に絞って
相関関係を検証してみたいと思います。
(使用するデータはSBI証券が公表している貸株金利)

ただし、データが3か月分しかない為、
検証できるのは2月の金利変動時のみです。
2月始値と3月始値株価と金利変動の対比によって相関関係を判断します。

(例)2月の貸株金利が1月より上昇し、2月始値と3月始値を比較すると
   株価が上昇していた場合、順相関とし、逆なら逆相関とする。
   (金利変動とその後1か月の株価の推移で相関関係を図るという意味)
  

それでは、具体的に表を見ていきましょう。



【貸株金利と株価の関係】

貸株金利と株価の関係

1月から2月に掛けて金利が上昇した銘柄は2銘柄(オレンジ色)、
逆に減少した銘柄は7銘柄(青色)でした。



■金利が上昇した後、株価は下落したか

検証の結果、2銘柄ともに株価は上昇しました。
つまり、順相関だったという事になります。

金利上昇が将来の株価を押し下げるという仮定が成り立ちませんでした。


■金利が下落した後、株価が上昇したか

7銘柄中6銘柄で株価は上昇しました。
つまり、逆相関だったという事になります。

これにより、金利下落が将来の株価の上昇要因とは成りえる、
という事がわかりました。


現時点ではどちらとも言えませんが、比較的銘柄数の多かった
金利下落と株価の上昇には、ある程度の因果関係は認められる可能性はありそうです。


ちなみに、1月から3月の初めまでは、以下のような市況環境でした。

TOPIX:737.52(1月)→755.10(2月)→840.23(3月)
マザーズ:399.20(1月)→369.17(2月)→390.36(3月)

※各月の始値

東証は大幅な上昇、マザーズは軟調です。
対象銘柄はあまり指数に影響を受けるような銘柄では無いものの、
市況環境の好転が株価の上昇圧力に加わっている点は
割り引いて考えた方が良いと思います。


今後も金利変動が行われた時にでもチェックしていきたいと思います。
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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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