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カブドットコム証券の貸株金利で将来株価を予測できるのか検証する(貸株金利PART2)

→「ネット証券の貸株金利で株価の先行きを見通せるのか具体的に検証する
  の続きになります。

昨日はSBI証券の貸株金利を元に、
貸株の需給と株価の関係について検証を行いました。

その結果、

 ・金利が上昇した後、株価が下落したとは言えない
 ・金利が下落した後、株価が上昇したと言える可能性はある


という結論が出ていました。


しかし、検証期間中は日経平均が大きく上昇するなど、
市場全体の上昇圧力が強かった為、この影響が多分に出ていた結果となりました。

そこで、もう少し検証範囲を広げて調査する為に、
カブドットコム証券が提供している貸株金利を元に再度、データを収集する事にします。

※カブドットコムの貸株金利はCSVファイル形式で、
 カブコムのホームページからダウンロードできます。

【参考】「貸株ボーナス銘柄一覧」
URL:http://kabu.com/meigara/kashikabu/kashikabubonus.asp


昨日同様、期間中2%を超える貸株金利が1度でも発生した銘柄のみを抽出し、
その期間の株価の推移を一覧にした結果が以下の通りです。


【貸株金利と株価の関係一覧(カブドットコム証券)】

貸株金利と株価の関係一覧(カブドットコム証券)

この図から、導き出される結果が以下の通りです。


【データ検証結果】

・金利が下がったケース 20回 
・金利が上がったケース 30回


・金利が下がって株価も下落(順相関)12回
・金利が下がって株価が上昇(逆相関)8回


・金利が上がって株価が上昇(順相関)14回
・金利が上がって株価が下落(逆相関)16回



となりました。

SBI証券の2,3月貸株金利検証結果とは異なり、
連動性を全く感じられません。

ただし、これはあくまでも各月の始値同士を比較したに過ぎませんから、
正確を期すなら、貸株金利発表日からの高安値及び株価の推移を見なければなりません。

そこで、貸株金利が5%を超える期間のある
ミクシィ、日本風力開発、インデックスに的を絞り、
株価の連動性を見てみましょう。

なお、貸株金利発表は月初に行われたものとします



【貸株金利が5%を超える期間のある銘柄の詳細分析】

まずはミクシィから。

先程の表から、月初を基準株価とする相関関係は、

■金利上昇後株価が下落 1回(10-11月)
■金利上昇後株価が上昇 1回(2-3月)
■金利下落後株価が下落 2回(12-1月、1-2月)
■金利下落後株価が上昇 0回(該当なし)


となっています。

各対象期間について、以下のグラフを参考にします。


ミクシィ(2121)株価推移


■10-11月
 金利上昇時がほぼ頂点で、11月まで下落トレンドが継続していました。

■2-3月
 金利上昇後、株価も上昇トレンドが開始しています。

■12-1月
 金利下落後、下落トレンドが開始しました。

■1-2月
 金利下落後、底値を割りました。


貸株金利と株価の推移について
明確な相関関係は明らかにできませんでしたが、
比較的相場の転換点となっている事が分かりました



次に日本風力開発です。

先程同様、月初を基準株価とする相関関係は、

■金利上昇後株価が下落 2回(10-11月、11-12月)
■金利上昇後株価が上昇 1回(12-1月)
■金利下落後株価が下落 1回(2-3月)
■金利下落後株価が上昇 0回(該当なし)


となっています。

各対象期間について、以下のグラフを参考にします。

日本風力開発(2766)株価推移

■10-11月
 金利上昇後、株価は一旦急騰し、元の位置まで戻ってきました。

■11-12月
 金利上昇後、株価はなだらかな下落トレンドを刻んでいます。

■12-1月
 金利上昇後、株価が急騰しました。

■2-3月
 金利下落後株価は急騰し、その後下落しました。


ミクシィと同様、貸株金利と株価の推移について
明確な相関関係は明らかにできませんでしたが、
やはり相場の転換点となりやすい動きとなっています



最後にインデックスです。

■金利上昇後株価が下落 2回(11-12月、12-1月)
■金利上昇後株価が上昇 2回(10-11月、2-3月)
■金利下落後株価が下落 0回(該当なし)
■金利下落後株価が上昇 0回(該当なし)


インデックス(4835)株価推移

■11-12月
 金利上昇後、急落しました。

■12-1月
 金利上昇後急騰し、株価は元の位置以下に戻っています。

■10-11月
 金利上昇後、株価は大幅に急騰しました。

■2-3月
 金利上昇後、株価は上昇トレンド入りしました。


やはり、貸株金利がトレンドフォロー的な役割を担っている可能性を感じます


貸株金利が上昇する要因は需給ですから、
機関投資家が売りたい場合だけでなく、株券の確保が難しくなった事で
金利が上がるケースも考えなければなりません。

株券の確保が難しいとは、

1.機関投資家が対象銘柄を保有していない(個人の保有比率が高い)
2.貸株が既に行われていて、新たに調達するのに苦労している
  (将来的に買い戻しが発生する可能性がある)


などが考えられます。

つまり、金利が上昇してもどちらの理由で供給量が減少しているのか分からなければ、
将来の株価の決定要因を探れないという事です。

しかし、需給状況は株価のトレンドを変えるポイントになる可能性はある
という新たな仮定も生み出すことが出来ます。

目先の株価は需給で動きますから、
貸株金利の変動は需給の変動要因であり、
その結論が出るのもある意味当然という事かも知れません。
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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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