<新規ETF>TOPIX上場投資信託のブルベア型に関する注意点

東証に新しいブルベア型のETFが上場します。


日本初のレバレッジETF・インバースETF が上場します~シンプレクスAM
 TOPIXブル2倍/TOPIXベア上場投信~(4月5日(木)上場)


銘柄名:TOPIXブル2倍上場投信(1568)「TOPIXレバレッジ(2倍)指数」
銘柄名:TOPIXベア上場投信(1569)「TOPIXインバース(-1倍)指数」
信託報酬:0.75%(税込0.7875%)
信用区分:貸借銘柄

説明:TOPIX(東証株価指数)の前日比変動率に一定の倍数を乗じた変動率となるように、
   東京証券取引所が算出、公表する指数です。

※東証ウェブサイトより引用

URL:http://www.tse.or.jp/news/08/120319_a.html



ここではTOPIXレバレッジ指数についてのみ解説します。


【参考】「TOPIXブル2倍上場投信
URL:http://www.tse.or.jp/news/08/b7gje6000002eu3e-att/b7gje6000002eukd.pdf


対象指標の算出方法は、TOPIX(配当なし)の前日比変動率(%)に2倍を乗じた
変動率になるよう計算された指数、と書かれています。

計算式は以下のようになっています。


  当日の指数値=前日比の指数値×(1+2×TOPIX(配当なし)の前日比変動率)


「指数値」とは、TOPIXレバレッジ(2倍)指数の値であり、
基準値は平成23年12月30日を10,000ポイントとして算出された数字となります。


具体的に日々の変動値を表にすると以下のようになります。



【TOPIXレバレッジ(2倍)指数と原資産(TOPIX(配当なし))との連動性比較】

ETFの対象指標は赤枠内の数字(平成24年3月19日終値まで)

TOPIXレバレッジ(2倍)指数
※小数点の取り扱いは東証の各種算出時取り扱い説明を参照



2012年3月19日時点の数字を見ると、
対昨年末比で原資産のTOPIXは+19.18%だったのに対して、
レバレッジ指数は+41.53%でした。

ここで疑問に思う方も多いでしょう。
TOPIXの19.18%の2倍は38.36%であり、3.17%も上方乖離が発生しています。
比率に直すと16.53%もずれている事になるわけです。(対200%変動差参照


表を見ると分かるのですが、原資産であるTOPIXとレバレッジ指数の動きが
対昨年末比でみると微妙にずれて動き続けている事に気づきます。

2012年1月4日を見てみると、原資産のTOPIXは1.97%の上昇率に対して、
レバレッジ指数は3.94%になっていますので、しっかり2倍になっている事が確認できます。

しかし、翌日の1月5日には、TOPIXが-0.9%減少し、対昨年末比変動率が1.05%
となった事に対して、レバレッジ指数は2.07%と、対200%変動差で見た場合、
-2.86%のずれが生じています。

何故このような事が発生するのでしょうか?

それは、変動率を2倍とする計算による複利効果が原因となっています。


原資産が1%増えた後に再度1%増えると、元の数値から2.01%増えた事になりますが、
算出指数は2%増えた後に再度2%増えるので、元の数値から4.04%増えた事になり、
2.01%の2倍である4.02%から0.02%のずれが発生してる事が確認できます。

この複利効果により、期間を長くとればとるほど上昇時は2倍以上の上昇が発生し、
下落時は2倍以上の下落となり、数字がほぼ変わらず上下動すれば
指数は逓減する()事になります。


※なぜ指数が逓減する?

 1%増えた後に0.99%減ると、原資産は1.0000だが、
 2%増えた後に1.98%減ると、指数は0.9998となる為、
 指数の方が下落分が大きくなる。


これらの特性を十分に把握した上でこのレバレッジ指数は利用する必要があります。

また、実際には信託報酬が日々計算され差引かれますので、
その点も考慮に入れる必要があります。

信用取引をからめた場合、原資産に対して最大6倍以上の変動となる可能性もありますので
リスクコントロールは十分に気を付けましょう。
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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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