東京圏の社宅在住者は社会保険料がアップする?

健康保険や厚生年金保険料を計算する場合、
月額で支払われる現金給与だけでなく、社宅や食費等現物で支給される物も
報酬として計算に含める事になっています。

それら、現物給与に関しては別枠で健康保険法に定めがあります。


健康保険法第四十六条(現物給与の価額)

1 報酬又は賞与の全部又は一部が、通貨以外のもので支払われる場合においては、その価額は、
  その地方の時価によって、厚生労働大臣が定める
2 健康保険組合は、前項の規定にかかわらず、規約で別段の定めをすることができる。


と規定されています。


上記条文内に記載されているように、
「健康保険組合(組合けんぽ)」に加入中の人で各社独自の規定がある人は、
ここでのお話について、直接的には関係ありません。

また、国民健康保険に加入中の人にも関係がありません。

全国健康保険協会(協会けんぽ)又は別段の定めのない健康保険組合(組合けんぽ)の人には
関係がありますので、これからの話を頭の隅に留めて置いて下さい。


平成21年に定められた「厚生労働大臣が定める現物給与の価額」の一部改正


現物給与の価額に関する改定は、平成21年4月1日適用とした物が現在使用されています。

【参考】「厚生労働省告示第231号」
URL:http://www.itcrengo.com/tsuchi/090331_genbutsu.pdf


ただし、前回の改定内容を見ると時価評価としながらも
実施年月日にばらつきがあり、東京都と新潟が同水準にあるなど
実態に即しているとは思えない内容となっていました。
(この時の改定内容は下記比較図を参照)


そこで今般の改正では大幅な調整が行われたようで、
住宅に関する報酬等については、住宅・土地統計調査(総務省統計局)を用い、
1畳あたりの価額に統一して算出する事と改正されました。


【参考】「住宅・土地統計調査 統計表一覧」(総務省統計局)
URL:http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/kekka.htm

【データ参考】「住宅の種類(2区分),専用住宅の所有の関係(5区分)別1か月当たり家賃・間代及び
  1畳当たり家賃・間代―全国,都道府県,大都市(平成10年~20年)
」(エクセル)
URL:http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/Xlsdl.do?sinfid=000008640398



これにより、決定された現物給与の価額が以下の通りとなります。


【厚生労働大臣が定める現物給与の価額(住宅のみ:平成21年と24年対比)】
※1人1月あたりの住宅の利益額
厚生労働大臣が定める現物給与の価額(住宅のみ)


これを見ると、北海道や青森、岩手、新潟辺りでは減額され、
東京、神奈川、埼玉、千葉の関東圏でもとりわけ東京圏に属する地域の価額が
大幅に上方修正される事となっています。


現物給与の価額は健康保険料や厚生年金保険料の算定基礎となる
標準報酬月額に影響()してきますから、東京圏で社宅在住の人については
社会保険料の増加として影響する可能性はあります。

この辺りは周知徹底を促すよう通達が出されておりますので、
お知らせが来たら確実に労務課等に確認しておきましょう。



【参考】「サラリーマンでも引っ越しすると保険料の負担額が変わる?」
URL:http://fpdiary.blog23.fc2.com/blog-entry-174.html
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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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