知識は本当にストックなのか?

知識はストック、つまり資産に例えられる事が多いと思います。

確かに、知識があれば様々な障害を乗り越える事も出来ますし、
人に騙される事も、ましてや知らないで損する事も避けられる
可能性を引き上げてくれます。

しかし、知識があるが為に新たなチャレンジに躊躇してしまう事や、
新たな知識との相互矛盾に苦しむこともあったりします。

本当に知識はストックなのでしょうか?


例えば税法や社会保障制度を取り上げましょう。

税法はほぼ毎年改正されます。
社会保障制度も数年に一度、その時代に即した形に
改正されてきました。

それらの知識は常にブラッシュアップが必要ですから、
旧来の知識が邪魔をして新しい制度との記憶差異に
戸惑う事もあったりするわけです。


同じように、ストックながらある意味負の資産と
言われている代表格が自動車です。

自動車自体は資産であり、売却する事も出来ますが、
保有しているだけで維持コストがかかります。

使用するには定期的なメンテナンスや検査も必要です。
そして何よりも、年数がたつごとに買取価格が落ちていきます。

自動車が資産だ、と言えるには相当なブランド車くらいではないでしょうか?


つまり、知識がストックである前提条件には、


 1.維持コストがかからない
 2.維持コスト以上のリターンがある
 3.維持コスト以上のリスクがある



の3点に絞られると思います。


<1.維持コストがかからない>

維持コストがかからないとは文字通り、知識のブラッシュアップが必要ない、
或いは簡単に手に入る知識の事です。

維持コストのかからない最も基本的な知識と言えばなんでしょうか?
箸の使い方、日常会話、日本語の読み書き辺りでしょうか。
読み書き辺りは難しい漢字まで入ると維持コストは掛かりそうですから、
小学校で習う常用漢字やひらがな、カタカナ程度にしておきましょう。

簡単に手に入る知識とはなんでしょうか?
新聞、テレビ、インターネット、フリーペーパー...etc
この辺りのメディアから得られる情報にしておきましょう。


<2.維持コスト以上のリターンがある>

維持コスト以上のリターンがあるのは何でしょうか?
税法知識、社会保障知識、医学知識、助成制度の知識にしておきましょう。
制度は常に変わるものの、知っていれば得をし、知らないと損をするタイプですね。


<3.維持コスト以上のリスクがある>

維持コスト以上のリスクがある知識とはなんでしょう?
それは、知らないと日常生活に支障が出てしまうような知識と定義づけできそうです。

知らないと損するどころか、知って置かないと生死にかかわるような事、
食べてはいけないものの知識、外国の情勢、経済情報辺りでしょうか。
外国の情勢とはすなわち、戦争や紛争が起きるかどうかを判断する知識辺りでしょう。
国際情勢と経済情報はリンクしていますから、やはり普段から時間コストを掛けて
調べておかないといけない事です。



このように、知識がストックと言えるかどうかは、
ストックから生み出される利益をベースにして考える必要があると思います。


もちろん、上に挙げたような堅い物だけではなく、
それがお笑いの小ネタや趣味的なものでも良いのではないでしょうか。
人を笑わせる知識や自分の生活に彩りを加えられる知識も立派な資産ですね。


ただし、3原則に当てはまらない無駄な知識と思っていても、
将来は何が起きるかわかりません。

意外な所で意外な知識が役に立つものです。
常識は常に変化します。同じ場所に留まる事は少ないのです。


そうなると、知識がストックと言うよりかは、
知識を得る行為と、それを元に考え実行する行為がバランスして初めて
ストックになる
と言えるのかもしれません。
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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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