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平均値を取るか?最高値を取るか? 家計のリスクマネジメント


「老後生活費の平均は38万円です」

「平均寿命は女性で86歳、男性で79歳です」

「家計に占める保険料の割合は15%くらいが適正です」

「30歳男性の平均貯蓄額は500万円です」



よく、老後の生活費や家計相談が雑誌やテレビ、新聞等のメディアで話題に上る時、
上記のように"平均値"を利用する事が多いと思います。

確かに平均値と言うのは全体との位置関係を
感覚的に把握するのに便利な指標です。

例えば学校のテストで平均値が50点の時、自分の点数が50点なら
みんなの中で真ん中の成績なんだな...という実感をもったりするでしょう。


しかし、平均値という指標自体は全体の真ん中ではなく、
"全体の値を合計したものを対象数で割った"値なわけですから、
全体に対する位置関係として順位が真ん中かどうかは分からないのです。
(順位が真ん中を出したいなら本来、"中央値"を使う事になります)

つまり、平均値が実態を表していない可能性を考えなければなりません。
(日経平均のように、そもそも意味すら異なるのに全体の平均と勘違いしやすい物もあります)

また、仮に平均値が中央値と同じような位置関係を示していたとしても、
今度は平均値で本当にリスクに対して十分な保障が確保できているかは
別問題となります。

そもそも、普段の生活費や収入、将来の必要額等は個別性が強すぎて
本来平均値では語れない
ものです。

まさに、"平均値は実態を表していない可能性"を考える必要があるのです。


とは言え、自分で家計の実態を把握するのが大変な事も事実ですし、
その時間と費用を掛ける位なら最高値に備えた方が楽でいいんじゃないか?
という考えに至ったとしても何もおかしい事ではありません。

しかし、最高値に備えようとするとかかる費用が高額になりがちです。
保険を思い浮かべて頂ければ理解しやすいかと思います。

保険の場合は多くの保障を付けようとするとそれだけ保険料を支払わなければなりません。
将来の安心を買う変わりに、今の生活が必要以上に苦しくなる事で得られる保障が、
費用対効果を考えると本当に自分にとって利のある事なのかを考える必要があるでしょう。


では、平均値に備えるべきなのでしょうか?無理をしてでも最高値に備えるべきでしょうか?
それとも費用や時間を掛けてでもバランスを考えるべきでしょうか?
最終的に判断するのは結局自分自身となります。


自分がどこまでの保障を求めるのか、
或いは将来何がしたくて、それにはどのくらいの費用と保障が必要なのか。
その費用に見合った保障が得られているのか。

何事も自分で考える事から始めてみるしかありません。
平均値、或いは最高値に頼って家計のリスクマネジメントを行うのも一つの手ですが、
それそのものにリスクがある事は十分に認識しておきましょう。


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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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