公的年金受給者の推移を確認する

今年から団塊の世代(1947~1949年生まれ)が65歳を迎え始めました。

いよいよ大量退職時代に突入したと言っても過言ではないでしょう。

テレビや各地のイベントでもこの世代を対象とした掘り起こしが増加し始め、
セミナーでも相続や遺言、葬式等のテーマが俄かに活況を呈しているようです。

そんな中でチェックしておこうと思ったのが、年金の受給対象者に関するデータです。


厚生労働省のサイトには様々な統計データが掲載されていますが、
ここでは厚生年金保険と国民年金保険に関する年次推移を見てみようと思います。


【参考】「厚生年金保険・国民年金事業状況(事業月報)」(厚生労働省)
URL:http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/toukei/geppou/


現在この世代は基礎年金(国民年金)が65歳からの支給となり、
特別支給の老齢厚生年金の報酬比例部分については60歳から受給対象となっています。
(※特別支給の老齢厚生年金の定額部分は年齢により異なる)

つまり特別支給の老齢厚生年金(報酬比例部分)は支給開始済みで、
基礎年金(国民年金)は2011年時点では支給が開始されていない世代です。
(在職老齢年金等により支給停止の方もいます)

1947年~1949年に生まれた世代が60歳を迎えたのは2007年~2009年です。
ボリューム層の厚みを確認する為、2007年10月1日現在の年齢別人口構成比を
下記リンク先から抽出します。


【参考】「第1表 年齢(各歳),男女別人口及び人口性比―総人口,日本人人口」(総務省統計局)
URL:http://www.stat.go.jp/data/jinsui/2007np/zuhyou/05k19-1.xls(エクセル)


データによると、男女計の年齢別総人口が

・63歳 178万人
・62歳 146万人
・61歳 135万人
・60歳 216万人
・59歳 228万人
・58歳 229万人
・57歳 209万人
・56歳 194万人
・55歳 183万人
・54歳 173万人


※2007年10月1日時点

と、なっている事が分かります。

その辺りの数字を意識しながら次の表を見て下さい。


※各年代の「制度別受給者数」と「平均年金月額」を参考にデータ作成

【厚生年金・国民年金年別受給者数】
厚生年金・国民年金年別受給者数



ボリューム層が60歳を迎えた2007年から厚生年金受給者数の増加が始まり、
2009年(2007年に58歳世代)にピークが発生している事が確認できました。

国民年金は2011年時点ではボリューム層が65歳に到達していません。
また、1945と1946年生まれは人口のボトム部分にあたる為、
それに沿う形で直近では減少傾向にあります。

これで、人口推移と年金の受給者数の関連性と推移が大まかに掴めました。
(実際は受給者の自然減分も加味して推移をみる必要がありますが、ここでは検証しません)


今後、ボリューム層が65歳の退職を迎えれば基礎年金(国民年金)の受給者数が増加し、
厚生年金の受給者数の伸びは比較的落ち着いてくる物とは思われますが、
下記データのように遺族厚生年金の受給者数も増加にあり、
データには含まれない潜在的な受給権者も含めた総体としては、
まだまだ増加が続くものと思われます。


【遺族厚生年金受給者数推移】
遺族厚生年金受給者数推移


それにしても、年金受給者数が数千万単位で存在し、
年100万単位で増加している状況を鑑みるに、
"年金"や"受給者"という一つのコミュニティから生まれるフローの巨大さを肌で感じます。

今後もしばらくは増加するこのフローが果たしでどこに向かうのか。
相も変わらず注目し続ける必要がありそうです。
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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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