企業の開示する定款を見てみよう -ミクシィを例に-

皆さんは「定款」という物をご存知でしょうか?

これは、「この会社はこのような目的やルールで運営されています()」という、
設立及び企業活動に関する基本的な事項が記載されている物です。

定款は"会社法"という法律で必ず作成するよう定められているのですが、
内容を変更する場合は株主総会の決議を経る必要があります。


そこで、本日開示された株式会社ミクシィの定款変更に関する資料を例に、
従前の定款からどのような変更点があったのか、また、
その会社の今後の事業目的に関して簡単に触れてみましょう。


「定款の一部変更に関するお知らせ(株式会社ミクシィ)」(東証・適時開示資料閲覧サービス)
URL:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120120516035953.pdf


【株式会社ミクシィ開示資料】
株式会社ミクシィ定款の一部変更


開示された資料を見ると、定款の中でも"事業目的"に関する変更(追加)のようです。


新設された事業目的は、

1.資金移動業
2.古物売買業
3.物品賃貸業
4.チケット販売
5.公営競技の投票券販売及び払戻


※一部省略

と記載されています。


ミクシィと言えば事業の殆どが「mixi」という名のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)
である事は誰もがご存知かと思いますが、収益はmixiサイトへの広告配信事業や、
各種サービスの課金事業から成り立っています。

上記の事業目的を見る範囲では、mixiサイト上でオークションや各種チケット販売、
何かしらのリース事業や投票券の販売・払戻に関して資金移動業として登録を受け、
可能な範囲で取引から決済まで全てサービスを請け負う方式を考えているものと思われます。

「公営競技の投票券云々」の事業目的は、
楽天銀行においてその取扱いがある楽天株式会社の定款にも
その記載がみられます。


【参考】「楽天株式会社定款」
URL:http://www.ose.or.jp/f/listed/teikan/c4000/te4755x20100427.pdf



ちなみに、各社の定款は以下のサイトで調べられます。

「東証上場会社情報サービス」(東証)
URL:http://www.tse.or.jp/tseHpFront/HPLCDS0101.do?method=init

「大阪証券取引所銘柄検索」(大証)
URL:http://www.ose.or.jp/listed_company_info/description/search


上記サイトから、ミクシィの従前の定款における事業目的を抜粋した物が
以下の画像となります。


【株式会社ミクシィ 変更前の定款】


これを見てもわかるように、実際に業務として執り行っているのか
表からはわかりずらい目的も多く記載されています。

あまり事業目的を増やし過ぎると、
外から見れば何の事業を行っている会社か分かりずらくなり、
融資で何かしらの不利益があるとも言われています。


とは言え、定款の変更はその事業会社の方向性を知れるものであり、
チェックしておくと業界としてどのような事に興味関心があるのか、
また、その会社が今後どのように伸びていくのかも探る切っ掛けとなりますので
興味のある上場会社があれば一度見てみると面白いと思います。




【参考】会社法第二十七条(定款の記載又は記録事項)
 株式会社の定款には、次に掲げる事項を記載し、又は記録しなければならない。

 1.目的
 2.商号
 3.本店の所在地
 4.設立に際して出資される財産の価額又はその最低額
 5.発起人の氏名または名称及び住所


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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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