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株価を超える逆日歩の発生と言う珍現象 -音通の品貸料解説-

大証2部に上場する会社で、100円均一「フレッツ」の運営を主として行っている
「音通(証券コード:7647)」の株式取引に関して、とても珍しい現象が起きました。

9月25日の終値は15円、そして今日の始値は14円で開始したものの、
他の人から株を借りて市場で売っていた人(いわゆる信用売り)に対して請求される
株券調達に掛った手数料(逆日歩、品貸料とも言う)が、
株価を超える18円となり、借りた株券の時価を超える逆転現象が発生してしまいました。

逆日歩と株券借入の流れを分かりやすいように図で示すと以下のようになります。




※分かりやすくする為に、証券取引所決済機構は除外して表記しています。
※実際は他にも証券会社や大株主から投資家が直接借り入れたり、
 同銘柄の信用取引買建分と相殺する場合もありますが、
 ここでは置いておきます。



さて、音通の最低取引単位(単元株数)は1000株です。
逆日歩が18円だった今回のケースでは、1000株借りて市場で売り付けただけで
18,000円支払わされた事になるわけです。

株価の価格は15円×1000株=15,000円ですから、
差引▲3,000円という、取引実態にそぐわない結果となってしまいました。


このような現象になってしまう主な理由は、

1.大株主の貸出可能株数が少ない
 (通常は発行済み株式総数の少ない銘柄や、特定株主が多くを保有している銘柄に多い)

2.株主優待取得目的者が多い
 (株主優待を両建て(現物買い・信用売り)する為、貸株を利用する人が増える)

3.最高料率の倍率適用(上限拡大)に該当した為
 (配当や優待権利付き最終日は通常の逆日歩の4、8倍まで上限が拡大される)

4.受渡日までの日数が長い
 (土日や祝日を挟むとよくある現象。通常は1日、年末は7日以上になる事も)

5.貸株注意喚起等に指定されている
(あまりにも貸し株数が多くなると規制を掛け、逆日歩を最大10倍に上限拡大)


等が挙げられますが、
今回のケースは2~4が該当するようです。


ちなみに、こちらの最高料率早見表(注:PDF)で確認すると、
投資単位5万円以下、売買単位1000株(つまり音通の場合は株価50円以下)の最高料率は
1日1株あたり1.5円です。

今回は配当等権利付き最終日である為、上限4倍が適用され、
受渡日が土日が絡む関係で3日分となり、

1.5円×4倍×3日分=18円

となってしまったわけです。


ちなみに信用売りしてしまった人は1000株につき18,000円の支払いですが、
信用買いした人は18,000円の受取となるのが、信用取引の面白くも残酷な所であります。


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No title

信用買いした人は株価0円になってもまだ3円利益w
珍事ですねぇ
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プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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