スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【スポンサードリンク】

個人型確定拠出年金と住宅ローンの繰上返済、どちらが得か?

企業年金が導入されていない会社にお勤めの人や
個人事業の方などは個人型の確定拠出年金に加入する事が出来るわけですが、
仮に住宅ローンを組んで家の購入を将来的に予定している、
或いは既に借り入れている場合、確定拠出年金を利用して積み立てる方が良いのか、
それともローンを返済した方が良いのか悩みどころとなります。

確定拠出年金の拠出分は全額所得控除となり、
運用時は非課税、受取時も一括で受け取れば退職所得控除、
年金として受取っても公的年金等控除が受けられるわけですが、
ローンを繰上返済すれば将来的な金利負担が減る事になり、
実質的にはローンの金利分で運用した事と同じ効果が得られるからです。

ただし、団体信用生命保険の効果や、
繰上げ返済によるローン控除として受けられる金額の減少も無視できませんし、
拠出した資産を運用した結果についても本来考慮すべき話です。


ですが、ここではあくまでも繰り上げ返済した事によるローンの軽減額と、
所得控除による効果の2点にまとを絞って、
3つほどケースを示して検証してみる事にしました。

片手落ちである事は承知の上で、
こういう考え方もあるという話でご覧ください。




<ケース1>

■家族構成
夫(会社員・38歳)、妻(パート(80万円)・35歳)、子(12歳)

年収(概算計算)
[38-42歳平均]600万円 課税所得:270万円
[43-55歳平均]700万円 課税所得:310万円 ※扶養控除あり
[50-60歳平均]650万円 課税所得:300万円 ※子供自立


■ローンの条件
借入額:2,500万円
借入期間:30年
借入金利:2.5%(全期間固定金利、保証料・団信込)
返済方法:元利均等返済
当初総返済額:3,556万円


※確定拠出年金、繰上げ返済とも年間24万円(月額2万円)
 繰上げ返済は年末一括、返済・拠出ともに60歳まで行う。
 (期間短縮により完済時が60歳未満の場合はその期間に合わせる)
※確定拠出年金は運用効果を考慮しない
※繰り上げ返済に手数料は掛からないものとする
※繰上げ返済に伴う保証料の返還は考慮しない
※繰上げ返済に伴うローン控除額の減額は考慮しない


(1)繰上げ返済の場合(年間24万円・年末一括払い)

[期間短縮型] 総返済額:3,304万円 差額:252万円(※完済時62.5歳)


(2)確定拠出年金の場合(年間24万円)

所得控除による税減額効果:24万円×10%×2(所得税・住民税分)×22年=105.6万円


(1)-(2)=146.4万円



<ケース2>

■家族構成
夫(会社員・32歳)、妻(会社員・30歳)、子(2歳)

年収(概算計算)
[32-45歳平均]600万円 課税所得:310万円
[46-52歳平均]750万円 課税所得:380万円 ※扶養控除あり
[53-60歳平均]680万円 課税所得:360万円 ※子供自立


■ローンの条件
借入額:3,000万円
借入期間:30年
借入金利:2.5%(全期間固定金利、保証料・団信込)
返済方法:元利均等返済
当初総返済額:4,267万円


※諸条件はケース1と同様


(1)繰上げ返済の場合(年間24万円・年末一括払い)

[期間短縮型] 総返済額:4,002万円 差額:265万円(※完済時57歳)


(2)確定拠出年金の場合(年間24万円)

所得控除による税減額効果:24万円×(10%+10%)×14年+24万円×(20%+10%)×11年=146.4万円


(1)-(2)=118.6万円



<ケース3>

■家族構成
夫(会社員・40歳)、妻(専業主婦・35歳)

年収(概算計算)
[40-50歳平均]800万円 課税所得:420万円
[50-55歳平均]950万円 課税所得:540万円
[55-60歳平均]880万円 課税所得:480万円


■ローンの条件
借入額:3,000万円
借入期間:25年
借入金利:2.5%(全期間固定金利、保証料・団信込)
返済方法:元利均等返済
当初総返済額:4,038万円


※年間36万円とし、諸条件はケース1・2と同様


(1)繰上げ返済の場合(年間36万円・年末一括払い)

[期間短縮型] 総返済額:3,787万円 差額:251万円(※完済時60歳)


(2)確定拠出年金の場合(年間36万円)

所得控除による税減額効果:36万円×(20%+10%)×20年=216万円


(1)-(2)=35万円



となりました。


所得が多い場合は所得控除の効果が大きいのであまり差が無くなりましたが、
所得控除の効果が小さい場合は繰上げ返済の方が、効果が大きいようです。

ただし、期間25年、年間24万円、年利回り2%で積み立てた時の
最終的な差額は168万円増加しますから、増やせる自信があるのであれば
確定拠出年金のリスク資産へ投じた方が最終的な手取りは増える事になります。


また、期間短縮型ではなく返済額軽減型の繰り上げ返済を選択した場合は
更に差額が縮まりますので、この辺りはローン控除や各種所得控除含めた所得税率帯等の影響を
個別具体的にシミュレーションしてみないとはっきりしないという事だけは伝えておきます。
関連記事

【スポンサードリンク】

コメントの投稿

非公開コメント

記事内検索フォーム
プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

最新記事
月別アーカイブ
最近読んだお勧め本

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲 充)

【書籍の解説】不可能と言われていたミドリムシの大量培養に成功し、食糧問題からエネルギー問題まで解決の糸口に繋がる手法を模索する社長さんが書かれた本です。
 事業自体はミドリムシ入りのクッキーが世の中で話題になった頃合いに知ってはいましたが、元を辿れば旧ライブドアに直接出資して貰っていた経歴がある等、紆余曲折あって様々な艱難辛苦を乗り越え、少なからず各専門分野の人達に共感を得て徐々に資本関係を構築し、様々なサポートがあって倒産危機を乗り越えながら泥臭く経営してきたという想像だにしない様々なエピソードを持っている事をこの本で知りました。
 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

アクセスカウンター
09/2/11~
twitter
RSSリンクの表示
リンク
相互リンク随時募集中!
カテゴリ
QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。