投資部門別売買動向から見える個人シェアの急拡大と信用取引効果

連日40~50億株もの取引高と3兆円に達する売買代金が続く日本市場ですが、
これを支えるのは果たして海外投資家だけなのでしょうか?

日経新聞では信用取引シェアがバブル期以来の高水準であり、
足元では個人投資家の売買が活況である数字が出てきていると伝えています。


【参考】株、個人も動いた 信用取引シェアは「バブル期以来(日経新聞)


そこで、東証が発表している「投資部門別売買状況」データを用いて、
ここ10年間と直近1年間の売買動向がどう変化しているのかをまとめてみました。


【参考】投資部門別売買状況(株券/CB/先物・オプション取引)(東京証券取引所)



■投資部門別 株式売買状況(三市場合計・年間売買代金ベース)



※2003年~2012年分についての年間売買代金
※「現金」「信用」は、個人シェアにおける取引方法の比率(買い約定分のみ)


まずは年間ベースの推移です。

03年のりそな銀行への公的資金注入、05年の郵政解散、
そして、いざなぎ景気越えと言われ、日経平均が18,000円を付けた2006年辺りまで
売買代金に占める個人シェアは30%を超えていましたが、
直近数年間は20%程度に落ちていました。

こうして見ると、08年のリーマンショック以降の個人売買の冷え込みが良くわかります。
また、年々信用取引ベースの売買代金が高まっている事も注目点です。

それでは昨年1年間と直近の1週間を集計した表を次に掲載します。



■投資部門別 株式売買状況(三市場合計・月間売買代金ベース)



※2012年1月~2013年1月分と、2月分は2013年1月28日~2月1日分の週間分)
※「現金」「信用」は、個人シェアにおける取引方法の比率(買い約定分のみ)


上記の年別の内訳と合わせて見ると、
信用取引の法改正により余力無限回復(※)が年を明けて開始されると
取引シェア60%超が常態化してきている事も把握できます。

また、売買代金が急激な膨らみを見せ、個人シェアは直近で32.6%と
昨年平均を10%も上回る勢いを見せています。

金額もかなり巨大になってきており、2月第一週(1月28日~2月1日)の
個人による売買代金は、昨年最も少なかった9月分の金額に迫る数字です。

純粋な買い越し額では海外投資家の方が多いものの、
市場の流動性供給と言う意味では個人の活動が如何に活発化して来ているかを
読み取ることが出来ました。


※【参考】信用取引残弾数無限大?金融商品取引法の改正案について

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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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