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制度上は存在するが開発されていない有担保型ETNについて

恐らく多くの投資家がETFと間違えるであろう上場証券に
ETN(Exchange Traded Note:指標連動証券)という物があります。

【参考】ETNの特徴・ETFとの違い(東京証券取引所)


これは、商品先物や株価指数等に連動する形で運用される金融商品であり、
償還日なども設定されているように、特性は株式よりも債券に近い物となっています。

ただし、"上場証券"ですから、証券会社を通じて他の株式と同様な形で
売買可能であり、流動性・換金性に関しては株式となんら変わりません。


【2031NEXT NOTES 香港ハンセン・ダブル・ブルETN(ハンセン指数2倍連動型)】



例えば上記の銘柄のように、売りと買いには50円のスプレッドが開いているものの
流動性はマーケット・メイカー(証券会社)によって担保されているわけです。


しかし、株式や多くのETFなどと異なり、東京証券取引所に上場しているETNは
裏付け資産を保有していないため、通常の債券と同様
発行会社(上記に示したNEXT NOTESであれば野村證券)が破たんした場合は
価値がゼロとなる可能性のある商品となっています。

こういった信用リスクがある事と、スプレッドの開き(上記例で言えば0.5%程度)から
殆どの銘柄が売買されていない状況が続いているわけですが、
東京証券取引所には規定されていない「有担保型ETN」という存在が
大阪証券取引所にはある事をご存知でしょうか?


【参考】ETNの組成方法 無担保型ETN及び有担保型ETN(大阪証券取引所)


有担保型ETNとは、裏付け資産を100%以上保有し、
発行会社が破たんした場合は資産を預託している信託銀行等が
換金等する事で出資者に配分(証券の償還)する事になっています。


しかし、大証では今まで1銘柄もETNが上場しておりません
この為、実質的には有名無実の制度ではありました。


ですが、今年の1月1日をもって、東証と大証はその親会社として日本取引所を設立し、
統合する形となったわけですから、この辺りの制度は今後どのように
すり合わせていくのかと疑問に思う所でしょう。

そこで、以下の資料を見てみましょう。

【参考】大阪証券取引所との現物市場の統合に伴う関連諸制度の整備について(PDF)


当該資料の
「(8)受益証券及び投資証券その他新商品に関する取り扱い a.ETN(外国指標連動証券)」
には、備考欄に以下のように記載されています。


※大証の上場制度において定める有担保ETNについて
財務基準等を非適用とする取扱いについては、
市場統合時には引き継がないものとし、
今後具体的な上場検討事例が生じた時点で、
改めて制度整備の検討を行うものとします。


これを見ると、大証で有担保型ETNを上場する場合は今まで財務基準(※)(発行者の資産状況)
は評価対象外とされていたものの、その適用は廃止するとなっており、
有担保型ETNの制度自体は残されるものと推測されます


※ちなみに東証の財務基準は純資産額5,000億円以上、自己資本比率8%以上、
 (証券会社の場合は自己資本規制比率200%超、保険会社はソルベンシーマージン比率400%超)
 発行格付けA-格同等以上等の規制が設けられています。

【参考】ETN投資のリスク 信用リスクに対する制度上の対応(東京証券取引所)


このように、現在は存在していない有担保型ETNが果たして開発されるのか、
開発の機動性や現時点での発行会社に求められる規制等を考えれば、
そこまでの商品が提供される可能性はあまりないのかもしれません。
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デリバティブETFとの違い?

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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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