国共済年金(KKR)や他年金制度の積立金総額と運用ポートフォリオ

公的年金制度のうち厚生年金や国民年金の運用を行っている団体として
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)がある事は最近知られてきました。

しかし、それとは別に国家公務員が加入している共済年金の積立金を管理・運用している
国家公務員共済組合連合会(KKR)については知らない人も多いことでしょう。


<日本の年金制度>


【引用元】知るぽと(金融広報中央委員会)
図表1-1:年金制度の体系(平成22年3月末現在)



KKRが運用対象としてる積立金は、
図の赤丸の加入者が拠出した部分の一部(国家公務員のみ)となります。


ちなみにGPIFは平成24年度末段階で運用資産額120兆円(※1)と
世界最大規模の機関投資家でありますが、KKRの積立金総額は時価ベースで7.7兆円であり、
地方公務員共済組合連合会の17兆円(※2)や厚生年金基金の17兆円(577基金総額)(※3)
等も含めて比べると規模は控えめとなっています。


【参考・PDF】
※1平成24年度業務概況書(GPIF)
※2平成24年度の資金運用状況(地共済)
※3厚生年金基金資産運用業務報告書(平成23年度)(厚生労働省)


KKRの運用上の基本ポートフォリオ(目標とする資産構成割合)の設定率、
並びに期末時点の資産構成割合は以下の通りです。




※<単位>億円

平成24年度末の時価ベースで、国内債券比率78.8%もあり、
目標が5%±3%とされている現状、国内株式が6.8%かなり控えめになっています。


では他の年金制度と比較してみましょう。
厚生年金基金は時価ベースの資産構成割合、GPIF・地共済・私学共済は
基本ポートフォリオと時価ベースの資産構成割合です。


※各団体公表資料より図表引用

【GPIF】(平成24年度末)

・基本ポートフォリオ


・時価ベースの資産構成割合






【地共済】(平成24年度末)

・基本ポートフォリオ長期給付積立金に関する基本運用方針PDF(厚生労働省)


・時価ベースの資産構成割合※<単位>億円





【私学共済】(平成24年度末)平成24年度年金積立金の運用結果PDF(私学共済事業)

・基本ポートフォリオ長期勘定の積立金等の運用に関する基本方針PDF(私学共済)


・時価ベースの資産構成割合※<単位>億円





【厚生年金基金の資産構成割合(577基金の合成)】(平成24年3月末)





こうしてみると、KKRがかなり保守的に運用されている事が分かります。


最終的にはKKRのほかに地方公務員共済組合連合会、
ならびに日本私立学校振興・共済事業団(私学共済)合わせて
厚生年金に一元化(※4)される予定であり、今後運用方針がある程度
GPIF寄りになる可能性はありますが、地共済・私学共済の現時点の資産構成割合を見ると
現状でもGPIFに近い運用体制が取られている点は理解しておきましょう。(※4)

また、今後厚生年金基金が解散となり、その受け皿が確定拠出年金や
確定給付企業年金へ切り替えられた場合にも、
現状の資産構成割合から変動する可能性を指摘しておきます。(※5)


【参考・PDF】
※4 共済年金は厚生年金の統一されます(地共済版)
※5 懸念される確定拠出年金加入者の 運用収益率PDF(野村総研)
   確定拠出年金資産運用について考えてみるPDF(北陸銀行)
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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

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2009年9月AFP登録
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