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専業主婦の健康保険変更漏れ 医療費払戻しの時効に注意

今日の日経新聞電子版にこんな記事が出ていました。


専業主婦が陥る「知らぬ間に年金未納」のワナ
パート収入増や夫の定年再雇用に注意

(中略)過去のパート勤務記録から3年前の変更漏れを指摘されたのだ。
 年金の第3号になるには会社員または公務員に扶養されていることが条件で、
原則健康保険の扶養認定基準で判断する。

佐藤さんは3年前から自営業者と同じ第1号と見なされ、
国民年金保険料の未納を指摘された。

遡って払った国民健康保険料と健保組合が負担した医療費の返還もあわせ、
追加負担は250万円に上った



この方は夫の健保の扶養に入るため、年収130万円未満という基準は守っていたものの、
会社が規定する基準(3カ月連続して10万8,333円を超える)に引っ掛かった為、
上記のような状態になってしまったようですが、
それだけで250万円という大金を支払えと言われてしまったら
途方に暮れてしまうかもしれません。

しかし、この金額は内訳を見て知っておかなければならない事があります。


まず未納となっている3年分の国民年金保険料です。
現在はひと月当たり概ね1万5千円ですから、年間18万円、3年で54万円です。

また、国民健康保険料は東京都特別区の平均的な水準と、
この方(40歳以上とする)の年収が130万円とするならば
年間8万円、3年で24万円です。

3年前、既に健保組合から脱退している事になっている履歴がありますので、
遡って国民健康保険に加入するにはその分の保険料は支払う必要がありますから、
合計78万円は確実に出て行ってしまうお金です。

ですが、この方は"健保組合が負担した医療費の返還"も含めて250万円となっています。
先程の金額から差し引くと、172万円もの金額を健康保険組合に支払っている事になります。

これは何故そうなるのでしょう?


みなさんが普段何気なくやっている健康保険証の提示、
これは、自分がどの健康保険制度に加入し、
どこから保険給付が支払われるかを伝える為のものです。

俗に言う3割負担というのは、患者が3割・健保が7割を負担することで
医療を受けられるようにする仕組みになっていますので、
この方は本来、夫の健保組合から3年前に脱退し、
その時点で国民健康保険に加入してそちらの健康保険証を提示し、
国保から7割分の医療費を給付してもらう必要があった為、
その3年間に健保が支払った医療費の返還として172万円の請求を受けてしまったわけです。

しかしこの場合、国保に保険料を納めて3年前に遡及して加入している事になりますので、
その間に支払った医療費の7割は国保が本来負担すべきものですから、
国保にその分の払戻請求が出来なくてはおかしい事になります。

実際、この医療費の払い戻しの請求は可能です
この点が上記の記事には書かれていない事なのです。

ただし、注意点があります。


医療費の払い戻しの請求は時効が存在します。(※)

多くは診療を受けた日の翌日、或いは翌月を起算日として
そこから2年間(又は5年)に限定されます。

ですから、この方の場合は概ね3年前から2年前の間に支払った医療費分は
自分で負担する必要が出てきます。

とは言え、2年前から現在までの分は国保から給付が受けられる可能性がありますから、
172万円全額が自己負担となる可能性は低いのではと思います。
(この辺りは記事内のケースについて詳細が書かれていないので不明)


同じようなケースに該当する方は早目に地元の国民健康保険課
又は健保組合・健保協会にお問い合わせください。



医療費の返還について(糸島市)

医療証をお持ちの方が医療費の払い戻し申請をされる際の期限について(東大阪市)

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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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