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パシフィクホールディングスが会社更生法申請 不動産証券化バブルの遺産

本日パシフィックHDが事実上の倒産となりました。
ほんの2,3年前はアセットマネジャーズHD、ダヴィンチHD、クリード、ケネディクスなど、
不動産流動化関連銘柄としてジャスダック、マザーズ、ヘラクレス等新興三市場で
一世を風靡した銘柄群です。

負債総額はグループ全体で3265億と、SFCGに次いで本年2番目の多さです。
3、4年前、実はこの会社のIR説明会に参加した事があります。
資産の取得が有利子負債に頼りすぎていたという点だけは確かに気になってはいました。

当時は旨みのある不動産の減少で、不動産を取得後リニューアルを行い、
売却してキャピタルゲインを得る営業戦略から、
不動産自体を保有し、インカムゲインを受ける為、不動産ファンド方式での
業態へと転換していると説明していましたし、
ダヴィンチ等の成功例を見ていた為、確かにこれならという思いもありました。

ただ、この方式なら株価の上昇は見込めないなという考えも同時に浮かびました。
巨大なキャピタルゲインが上げられれば有利子負債の負担は軽微なものですが、
インカムゲインでは有利子負債の金利以上の収益を上げなければならず、
更に追加出資をして不動産を取得し、保有しなければならない為、
資産の保有リスクと収益の増加の減退は避けられないからです。

実際、ライブドアショックもあって、栄光を極めた新興市場の雰囲気は一変。
資産や資金繰り、決算内容に対する監査も厳しくなり、
投資家の不信感もあって、収益に対する株価の上昇も鈍化。
PERはかなりの低水準に捨てられ始め、景気後退、アメリカのサブプライム問題による
不動産市況の悪化もあって保有資産の目減りが始まり、金利負担が増大、
一気に株価は10分の1以下に陥る銘柄が続出しました。

去年末から今年に入っても不動産流動化関連銘柄の破綻は続き、
増資等ファイナンスの失敗でパシフィックHDは本日の結果となりました。

結局は無理な背伸びが業界内で恒常化し、
短期キャピタルゲインや資産に見合った有利子負債内の
インカムゲイン目的の不動産保有だけならまだしも、
過度の不動産保有によるインカムゲインに邁進した結果、
不動産の価値の目減りで財務内容を悪化させ、新規の借り入れができなくなるという
悪循環に陥ってしまったわけです。

株式市場では、
「自分のキャッシュポジションを考え、身の丈に見合った投資ポジションを持とう」
というのは常識の話です。

100万資産がある人は1,000円資産が変動してもそこまで気にはなりません。
同様に、1億の資産がある人は、10万円資産が変動してもそこまで気にはならないでしょう。
ただ、人によっては1円でも嫌だという方もいらっしゃいますので、個人差はあります。
その個人差は人によって違いますから、自分にとって耐えられる損失額を把握するというのは
大事な事なのです。

不動産証券化バブルで足元を見失ってしまった不動産企業は
淘汰されていく運命だったのでしょう。
皆さんも投資をする場合は、自分でどの程度損失に耐えられるかを把握してから
ポジションを増やすようにしましょう。
いきなり信用取引や先物取引に手を出しては、目先成功しても、
数年先、数十年先には彼らと同じ運命にあるかもしれません。

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テーマ : 不動産投資
ジャンル : 株式・投資・マネー

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楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

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