信用取引のルール改正 配当落調整額の源泉徴収相当額の源泉率変更

信用取引を利用した売買は、売りと買いで建玉の元となる資本の意味合いが異なります。

信用買いの場合、証券会社から資金の借入れを行い株を市場から買い付けている事になり、
手数料に加えて借入れた建玉相当の資金に対する金利を支払う必要があります。

また信用売りの場合、証券会社が自己で保有する株券を貸し出したり、
日本証券金融(日証金)や大阪証券金融(大証金)等から株券を借入れて市場で売りつける為、
借入れた株券に対して貸株料を支払う必要があります。

(制度信用取引と一般信用取引(無期限信用取引)で金利差が御座います)


これらの信用取引制度を利用した売買では、
建玉を保有する投資家本人の名義は証券保管振替機構に記載されません。
通常は株主名義人が○○証券株式会社(一般信用口)という扱いとなり、
議決権、ならびに株主優待権利も得られない事になります。

また、配当金も通常の支払とは異なります。

信用買いの建玉を保有する個人投資家は、権利付最終日を越えてその建玉を保有し続けた場合、
配当金相当分の金銭を受け取る権利が与えられます。
それとは逆に、信用売りの建玉を保有する場合は配当金相当分を支払う必要があります。

この配当金相当分を「配当落調整額」といい、
対象銘柄の株主総会で配当金が決議・可決された後、
その金額に対して所得税相当分の源泉徴収をされた金額の授受を行う事になります。

税法上これらの損益は配当所得には区分されず、
譲渡益課税の対象となり、買い方は取得価額から、
売り方は収入金額(譲渡価額)から配当調整金を差し引く事になります。

平成21年3月31日まではこの配当落調整額の徴収率は93%でした。
これは配当金の源泉徴収率、所得税7%・住民税3%の配分に起因します。

つまり、配当金が1万円の場合、
株式を単純に保有し、配当金として受領した場合は所得税700円、住民税300円の
合計1,000円が源泉徴収され、9,000円を受け取る事になりますが、
信用取引の建玉保有者は所得税の700円分を差し引いた9,300円分を授受する事になります。

ここでようやく本題に入りますが、
平成21年4月1日より、この配当落調整額に対する源泉徴収相当額が
7%から15%に変更となります。
これは平成21年1月1日より配当金に対する税率が10%から20%に
変更された(戻された)結果に起因します。

これにより、所得税15%・住民税5%という税率計算から、
配当落調整額の所得税の源泉徴収相当額15%が授受される事になります。

平成21年3月27日 所得税法の一部改正により、上場株式等に掛かる
配当所得並びに譲渡所得は10%の軽減税率が延長されています。
また、特定口座内での500万円以上の譲渡所得の場合の申告義務、
1万円以上の配当金を総額100万円以上受け取った場合の
100万円を超える部分に掛かる20%の課税措置も撤廃されています。

詳しくは→財務省参考資料

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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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