上場株式の譲渡損と配当所得、収益分配金と損益通算をする場合の注意点

平成21年1月1日以降分から、上場株式等の譲渡損と配当所得、
公募株式投資信託の収益分配金(普通分配金)が損益通算可能となりました。
(申告分離課税の選択により配当所得を申告した場合)

そこで、本年の確定申告時に気をつけるべき点をまとめましょう。



上場株式の譲渡損と、上場株式から受けた配当所得を損益通算する場合、

・同年中の譲渡損と配当所得との損益通算

⇒配当所得は合計所得に含まれないため、他の所得が無い場合で、
 配当所得の額が38万円を超えていても、配偶者控除や扶養控除の対象から外れることは無い

※税務署で確認したのですが、上記例でも合計所得には含まれないが、
 扶養控除判定基準の合計所得に含まれるそうです。
 

・繰越損失分の譲渡損と配当所得との損益通算

⇒配当所得は合計所得に含まれるため、他の所得が無い場合で、
 配当所得の額が38万円以上であれば、配偶者控除や扶養控除の対象から外れる
 また、国民健康保険加入者の場合は、保険料が増える可能性がある。


上場株式の譲渡損と、公募株式投資信託の収益分配金(配当所得)との損益通算をする場合、

・同年中の譲渡損と収益分配金との損益通算

収益分配金は合計所得に含まれないため、他の所得が無い場合で、
 配当所得の額が38万円を超えていても、配偶者控除や扶養控除の対象から外れることは無い


※税務署で確認したのですが、上記例でも合計所得には含まれないが、
 扶養控除判定基準の合計所得に含まれるそうです。
 


・同年中の譲渡損と収益分配金との損益通算後、残余譲渡損を次年度以降に繰り越す場合(※1)
・繰越損失分の譲渡損と収益分配金との損益通算

⇒収益分配金は合計所得に含まれるため、他の所得が無い場合で、
 配当所得の額が38万円以上であれば、配偶者控除や扶養控除の対象から外れる
 また、国民健康保険加入者の場合は、保険料が増える可能性がある。


となります。


簡単に言うと、繰越損失と損益通算すると各種控除が受けられなくなったり、
保険料が増える可能性があることなわけですが、
最も注意すべき点は※1の部分です。

横浜銀行の資料に記載されているので、確認して見て下さい。

参考HP⇒横浜銀行 収益分配金と譲渡損の損益通算について(PDF)




※ 上記内容は税務署の確定申告相談電話にて、担当税理士に確認を取った内容ですが、
ご自分で確定申告される場合は、必ず最寄りの税務署にご相談の上、申告を行って下さい。
また、税務署や税理士等でも、税法の解釈の違いはいくらでもありますので、
面倒でも申告時には必ず事前に相談するのが最善手となります。



※試しに申告資料をイータックスで作ってみたのですが、
※1のケースで、繰越控除適用後でも合計所得に入っていませんでした。
この点はまだ確定判断には至りませんのでご注意を。


※本文中にも書きましたが、税務署で直接確認した所、
上記例でも合計所得には含まれないが、扶養控除判定基準の合計所得に含まれるそうです。
 


正直、非常にややこしいので、来年は特定口座に株式数比例配分方式で
配当所得を受け取るようにするのがベストです。



株式数比例配分方式への変更方法はこちら

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Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

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 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

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