団体信用生命保険を使わないで民間生命保険で保障を代用するには(2)

前回の記事内では、団体信用生命保険の保険料総額と
生命保険を利用する意味を書きました。

今度は実際に試算をしてみましょう。


<生命保険を利用した場合の試算>

団体信用生命保険のように保障額が年齢とともに逓減する保険は、

・逓減定期保険
・収入保障保険

となります。


逓減定期保険を簡単に示すと以下のようになります。

・30歳 初期死亡保障額3000万 保険期間20年

30歳時点 保障額3000万
35歳時点 保障額2400万
40歳時点 保障額1650万
45歳時点 保障額 900万
50歳満了

となるわけです。
年齢とともに段階的に保障額が減っていることが分かると思います。
(1年ごとに5%ずつ保障額が減少しています。)

しかし、保障額は減少しても保険料は逓減しません。
団体信用生命保険は保障額が減少しますから、
果たしてお得になるのでしょか。


では、収入保障保険の場合はどうでしょう。
こちらはまた別の問題もあります。

収入保障保険は、遺族の毎月の生活費を保障するために設計された保険ですから
当然、保険金は定期保険のように一括で受け取るわけではなく、
保険期間満了まで毎月一定額が支払われる年金タイプの保険です。

この場合、毎月返済が可能になるような保険の設計は出来ますが、
無駄に残債に対して金利が発生し続けることになります。

また、収入保障保険で受け取った保険金は
毎月受け取りにした場合雑所得で課税されてしまう為、
金利と税金の発生を生んでしまい、効率性が落ちてしまいます。


ですが、収入保障保険は一時金として一括で受け取ることも可能です。
この場合は、被保険者が死亡時に、法定相続人である遺族が受取人であるならば
相続税の対象、かつ死亡生命保険金の非課税控除枠があります。

更に住宅ローンの残債との所得の相殺が出来ますので
税金の支払いを極力抑えることが可能となります。

収入保障保険を団体信用生命保険の試算時に使用した例で加入した場合、

SBIアクサ生命 収入保障保険で試算(対象保険詳細はこちら


契約者:35歳男性
保険期間:70歳満了(35年)
当初保険金額:毎月8万円 最大計3360万(毎月8万ずつ逓減)

月払い保険料4,536円
支払保険料総額:1,905,120円

団体信用生命保険の保険料支払総額:2,186,000円


差額:280,880円


当初保険金額は一括受取時の減少分を加味して若干多めに設定しています。
ですから、3000万に設定するよりも保険料は割高になっています。
それでも、差額は約28万円を節約することが出来ました。

また、収入保障保険は生命保険料控除を受けられますので、
税還付効果もあって更に保険料を圧縮することが出来ます。



しかしちょっと待って下さい。
節約できたからと言って喜んでもいられません。
住宅ローンのもう一つの落とし穴があります。

それは、「元利均等返済のワナです。」



元利均等返済のワナとは?


【関連記事】
団体信用生命保険を使わないで民間生命保険で保障を代用するには(1)
団体信用生命保険を使わないで民間生命保険で保障を代用するには(2)
団体信用生命保険を使わないで民間生命保険で保障を代用するには(3)

関連記事

【スポンサードリンク】

コメントの投稿

非公開コメント

記事内検索フォーム
プロフィール

楽天家業

Author:楽天家業

 大学在学中から事業でお金を貯め、それを元手に卒業後は個人トレーダーとして生計を立てていました。(現在はトレード業務一部復活)

 2008年のリーマンショック時に信用取引による過剰リスク状態で惨敗。そんな手痛い経験もあり、このままの人生で良いのかと自分を見つめ直し、同年からウェブサイトの作成業務、2009年からは独立系FPとして相談業務を行うため、自分の経験を活かして日夜、ファイナンシャルプランナーの分野で活動を行っています。

<略年表>
2009年9月AFP登録
2011年7月CFP登録

 現在、主にFP法人様や執筆関連でお仕事承っております。

最新記事
月別アーカイブ
最近読んだお勧め本

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲 充)

【書籍の解説】不可能と言われていたミドリムシの大量培養に成功し、食糧問題からエネルギー問題まで解決の糸口に繋がる手法を模索する社長さんが書かれた本です。
 事業自体はミドリムシ入りのクッキーが世の中で話題になった頃合いに知ってはいましたが、元を辿れば旧ライブドアに直接出資して貰っていた経歴がある等、紆余曲折あって様々な艱難辛苦を乗り越え、少なからず各専門分野の人達に共感を得て徐々に資本関係を構築し、様々なサポートがあって倒産危機を乗り越えながら泥臭く経営してきたという想像だにしない様々なエピソードを持っている事をこの本で知りました。
 上場と言う華々しさに至るまでの苦難の道のりを是非ご覧いただきたいと思います。

アクセスカウンター
09/2/11~
twitter
RSSリンクの表示
リンク
相互リンク随時募集中!
カテゴリ
QRコード
QR